今日(20日)は春分の日。昼と夜の長さがほぼ同じとなり、暦の上では少しずつ春本番に向かっています。しかし、ここ数日の道内は、オホーツク海側や道央などで局地的に雪の量が増え、外の空気もまだ冬のような寒さが残っています。今年は、春への季節の歩みがゆっくりと感じる方も多いと思います。札幌を例に、平年と今年の雪と気温について比べてみました。

平年・昨年より多い札幌の積雪

今年の札幌の積雪は、3月20日正午時点で70センチとなっています。札幌のこの時季の積雪の平年値は50センチであるため、平年と比べると1・4倍もの多さになっています。また、昨年の3月20日の札幌は、根雪の終日でした。つまり、20日を最後に、1センチ以上の積雪がない状態が続きました。去年は3月下旬にアスファルトもすでに見えていましたが、今年はまだ街中でも高い雪山が見られるなど、まだまだ春は遠くに感じてしまいます。

3月中旬も、まだ冬らしさが残る

札幌の3月中旬の最高気温は、平年だと4・5度くらいです。しかし、ここ数日の札幌は、上空の寒気の影響で、18日(月)から最高気温は2度くらいにとどまり、今日(20日)も午後3時までの最高気温は2・4度と、平年より低い気温が続いています。風が吹くと、まだ空気は冷たく、冬らしさが残っており、外出の際は寒さ対策は欠かせません。

明後日(22日)から少しずつ春の兆しが

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明日(21日)の北海道付近は気圧の谷の中となり、上空の寒気の影響を受ける見込みです。そのため、札幌の明日の予想最高気温は2度と、平年より低い気温となりそうです。しかし、明後日金曜日(22日)以降は気温が上昇し、札幌の最高気温は全般に6〜7度前後まで上がる見込みです。また、明後日以降は晴れ間の広がる日が多くなるでしょう。これまでと違って、日差しにも暖かさを感じられる日も出てきそうです。雪解けも進んでいき、札幌の積雪も減っていくことが予想されますが、道路には大きな水たまりができたり、泥はねが起こりやすくなったりと、路面状況の変化などには注意が必要です。