暑い空気が流れ込んでいる北海道は気温が上昇し、今日の最高気温は内陸を中心に30℃を超える所が多くなりそうです。今年一番の暑さとなる所もあるかもしれません。この暑さにより各地に食中毒警報が出ています。体調管理のほか、食品の取り扱いには十分な注意を心がけましょう。

各地で気温上昇、内陸では30℃以上の真夏日の所も

北海道付近は本州の東に中心を持つ高気圧に南から覆われています。この高気圧から北海道付近には上空1500メートル付近で平年より5℃前後高い真夏並みに相当する暑い空気が流れ込んでいます。さらに朝から強い日ざしが降り注いでおり、気温はぐんぐん上昇しています。

特に上川地方やオホーツク海側などは、風が山から吹き下ろすフェーン現象も加わり、午前11時の段階で30℃を超えているところもあります。

今日は昼過ぎにかけてさらに気温は上昇し、日中の最高気温は、北見で33℃、旭川で32℃、網走で31℃、札幌や帯広で30℃を予想しています。いずれも平年より5℃以上高く、今年一番の真夏並みの暑さとなる所が多いでしょう。暑さ対策の他、食品の管理にも十分な注意が必要です。

各地に食中毒警報 食品の管理に十分な注意を

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この暑さの影響で、道内では今朝9時の段階で道南方面や宗谷、釧路、根室地方を「除く」各地域に食中毒警報が発表されています。食品の管理には十分な注意が必要です。食中毒の予防には、食中毒を引き起こす菌に対して3つの原則があります。

一つ目は「つけない」
手洗いを徹底するとともに、調理器具の洗浄、殺菌、使い分けをしましょう。
調理の際、同じまな板や包丁を使うと、肉や魚などの生ものに付着している菌が野菜に移ってしまう可能性があります。

二つ目が「増やさない」
食材の温度管理や、調理中の食品を放置しないようにしましょう。
食材を冷蔵庫で冷やすのはもちろんですが、いくら冷蔵庫でも頻繁に開け閉めすると内部の温度は上がってしまいます。
冷蔵庫の中身を把握しておき、取り出すときは素早い開け閉めを心がけましょう。

三つめは「やっつける」
加熱処理の目安は中心付近の温度が75℃以上で1分以上加熱するように心がけましょう。
多くの食中毒を引き起こす菌は、この作業で死滅させることが出来ます。しかし一部の菌はその条件でも生き残るものがあります。
調理後はすぐに食べるようにしましょう。余ってしまったらそのまま放置せず、素早く冷蔵庫に入れてください。ただし冷蔵庫も万能ではありませんので、できるだけ早く消費するようにしましょう。