暑い日が続くようになりました。
しっかり水分を摂って熱中症対策をしていく夏に飲料水はかかせません。そんななかでも、意外と見過ごしがちなのが、「麦茶」の存在です。定番すぎて、その効能効果に目を向ける機会も少なかったように思いますが、麦茶はとても優秀な天然の飲料水です。
ぜひ、麦茶でスッキリ喉を潤して、暑い夏を乗り切っていきましょう!

江戸末期から明治には、夏の夕方の「むぎゆ」が憩いの場に

「麦茶は冷蔵庫のなかの必需品」という家庭もあるほど、日本人にはなじみ深い飲料水である麦茶。
その歴史は意外とふるく、平安時代には貴族たちが、戦国時代には武将たちが愛飲していたといいます。また、江戸時代末期には、「麦湯店」という喫茶店のようなものが登場し、町人たちがお茶を楽しむ文化もありました。明治時代に入ると、上野、浅草、両国あたりの下町では、夏の夕方になると「むぎゆ」と書かれた行燈が並び、人々が憩う場となったそうです。
麦茶の原料は夏に収穫される大麦です。麦茶の季節を楽しみに待つ人々も多かったのでしょう。

麦茶は風味もよいですね
麦茶は風味もよいですね


熱中症対策にも効果が期待

そんな麦茶は近年、さまざまな研究がされ、健康にも優れた効果を発揮することが証明されるようになりました。なかには熱中症対策にも効果が期待される報告もあります。やはり昔から麦茶を夏に愛飲することは、理にかなっていたのでしょう。
代表的な麦茶の効能は……
血液をサラサラにする効果
農林水産省食品総合研究所とカゴメ総合研究所により、シリコンチップ上での血液の通過時間を計測する研究が行われ、麦茶を飲むことで血液の流動性が高くなることが発見されました。
また、香ばしい匂いの成分であるピラジン類に血液改善効果がある研究発表もされています。
体内の水分やミネラルが不足すると血液がドロドロ化し、熱中症にかかりやすくなります。こうした点からも、ミネラルを含み、血液サラサラ効果のある麦茶を積極的に摂りたいですね。
抗酸化作用がある
西九州大学食品化学研究室での実験や、神戸学院大学の調査により、麦茶に抗酸化作用があることが分かりました。紫外線を浴びる夏こそ、積極的に抗酸化作用のある飲料食品を摂りましょう。
胃の粘膜を保護する作用
静岡大学と京都薬科大学とが共同で麦茶の抽出物をテストしたところ、胃の粘膜を保護する作用など様々な優れた機能が期待されることが分かりました。
体の熱を冷ます効果が期待・ミネラルを含む
汗をかくと体内から塩分やミネラル成分が失われていきますが、この状態が続くと体の調整機能のバランスが崩れ、体に熱が溜まってしまいます。熱中症対策では水分+塩分+ミネラルを摂ることがとても大事です。体の熱を冷ます効果が期待でき、かつミネラルを含む麦茶は夏におすすめの飲料水です。

意外と短い賞味期限

ノンカフェインでタンニン・カテキンがほとんど含まれない麦茶は、子供から高齢者まで安心して飲めます。また糖質や添加物も含まれていないため、健康志向の方におすすめです。
では、最後に気になる賞味期限について紹介しましょう。
麦茶はあまり日持ちしません。家庭で作る場合は、麦茶を入れる容器が清潔であると考えても、1日か2日程度です。市販のペットボトルの場合、口を付けて飲んだら、その日のうちに飲みきりましょう。
夏の水分補給に麦茶を飲んで、熱中症対策にもお役立てくださいね。
●参考/全国麦茶工業協同組合 公式サイト

2日以内に飲みきりましょう
2日以内に飲みきりましょう