きょう9日(土)とあす10日(日)は、全国的に厳しい残暑。天気が回復する東海や関東甲信は真夏日復活で、熱中症のリスクが高まります。大雨の復旧作業にあたる際は、万全の対策を。

西日本・北日本を中心に雨

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台風13号は、きのう8日(金)午後9時に熱帯低気圧に変わりましたが、関東の沿岸部では昼頃まで雨が降りそうです。記録的な大雨となった千葉県や茨城県、福島県では、雨がやんでも土砂災害に警戒してください。

また、日本海では新たに低気圧が発生し、あす10日(日)朝にかけて北日本を通過する予想です。東北と北海道は、太平洋側を中心に「激しい雨」が降り、大雨になる所があるでしょう。

また西日本にも湿った空気が流れ込みそうです。上空には寒気が流れ込むため、大気の不安定な状態が続くでしょう。きょう9日(土)は局地的に「激しい雨」が降り、あす10日(日)は昼頃から雨の範囲が広がりそうです。こまめに雨雲レーダーなど、最新の情報をご確認ください。

広く真夏日 関東など前日差が大きい

雨の降る所がある一方で、今週末は厳しい残暑が続くでしょう。天気が回復する東海や関東甲信は、再び真夏日となりそうです。

最高気温は、沖縄や九州から東北では土日ともに、32℃前後の所が多いでしょう。北海道は、あす10日(日)の方が気温が高くなり、30℃近くまで上がる所もありそうです。

特に関東では、きのう8日(金)の日中より大幅に気温が高くなるため、注意が必要です。きのう8日(金)の最高気温は未明に観測された所が多く、東京都心では日中は22℃前後で経過。きょう9日(土)は日差しが戻るのと同時に、気温がグングン上がるでしょう。大雨被害の復旧作業をされる際は、熱中症対策を万全にしてください。

熱中症の応急処置

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熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。

衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。

ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。