気象庁はきょう2日、この先の1か月予報を発表しました。11月上旬は季節外れの暑さになる所もありますが、11月中頃は寒気の影響を受けて、本格的な冬を思わせる寒さになる日も。また、北日本や北陸を中心に平年に比べて、雨や雪の降る日が多くなる見込み。

数値予報モデルによる予測結果

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気象庁はきょう2日、この先の1か月予報を発表しました。
1か月の平均気温は、全国的に平年より高くなりますが、急に本格的な冬の寒さになる日もあるでしょう。
季節はいったりきたりしながら、初冬へ前進する見込みです。

1か月平均の地上気圧(左図)は、オホーツク海を中心に日本海にかけて平年より低く、北日本を中心に低気圧や前線の影響を受けやすいでしょう。

上空約1500mの気温(右図)は、中国大陸と日本のはるか東を中心に日本付近も平年より高くなっています。全国的に寒気の影響を受けにくく、暖かい空気が流れ込みやすい時期があるでしょう。一方、シベリアでは平年より低く、北日本を中心に寒気の影響を受けやすい時期もある見込みです。

北日本や北陸で降水量が多い まとまった雨や雪の降る日も

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この先1か月の気温、北日本は平年並みか高く、東日本、西日本は平年より高い見込みです。
降水量は、北日本で平年よりも多く、東日本の日本海側でも平年並みか多いでしょう。

北日本や北陸では、低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べて曇りや雨、または雪の日が多くなりそうです。
日本海や北日本の周辺の海面水温は平年に比べて、かなり高くなっています。このため、寒気が流れ込むと雨雲や雪雲が発達しやすくなるでしょう。まとまった雨や雪になる日もありますので、情報に注意し、早めに備えを行ってください。

東日本や西日本、沖縄・奄美の降水量や日照時間は、平年並みとなっています。比較的、秋の行楽を楽しめる日が多くなりそうです。ただ、天気は数日の周期で変わり、上空に寒気が流れ込む際には、突然の雷雨や大雨に注意が必要です。

季節はいったりきたりしながら、初冬へ前進するでしょう。急な寒さや雪に油断せず、冬支度を進めていきましょう。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方