気温も下がりはじめ、いよいよ秋から季節が移行し、冬の気配を感じられるようになってきました。
これから本格的にウインタースポーツのシーズンに突入します。今シーズンは2018年2月に韓国・平昌でのビッグイベントも控えていますから、例年以上にウインタースポーツ界隈の盛り上がりが増していくことでしょう。
ところで、スケートやスノボなどを趣味にしている人も多いのですが、一般人には少しハードルが高いのが「スキージャンプ」です。花形種目でもあるスキージャンプのルーツに迫ります。

なぜ、スキーで飛ぼうと思ったのか?

ウインタースポーツの中でも、スケートやスノーボードなどは一般の人も楽しめる人気の高いスポーツですよね。テレビなどで観るスポーツとして人気がある種目のひとつに「スキージャンプ」があります。ですが、なかなか自分もスキージャンプやってみようかなと気楽にやってみるのは難しいかもしれません。なにしろ100mを越える高さから滑り降りるわけですから、想像しただけでも恐怖心が湧いてきますよね。
スキージャンプの起源は、はっきりとわかっていませんが、1840年ごろノルウェーで自然発生的に遊びの中から誕生したとされています。競技会としては、1877年に初めて開催されました。このときの最長記録は23mだったそう。ちなみに、スキージャンプが処刑のひとつだったという説がありましたが、こちらはデマの可能性が高いようです。

大自然に囲まれたノルウェーの風景
大自然に囲まれたノルウェーの風景


意外な「テレマーク」の語源

スキージャンプの用語で「テレマーク姿勢」という言葉があります。スキージャンプの採点項目には飛距離だけでなく、「飛型点」というものがありますが、これは空中姿勢や着地姿勢が美しいかどうかを問われるものです。その飛型点の高さを測るために「テレマーク姿勢」が美しいかどうかが重要になります。
「テレマーク姿勢」とは、ジャンプの着地の際、両足を前後にずらし、片方のひざを深く曲げて、両腕を真横に広げるポーズのこと。このテレマーク姿勢が安定していると、余裕を持ち美しく飛んだと評価されます。
ちなみに、「テレマーク」という言葉は、意外にもノルウェーの地名からきています。ノルウェー・テレマークの人々のスキーのスタイルが、両足を前後にずらして滑るスタイルだったことからこの名がつけられたようです。

念願叶った女子選手のエントリー

近年の女子選手の活躍は、みなさんもご存じのとおりでしょう。ところが、女子選手が競技会にエントリーできるようになったのは、ここ20年ほどのできごと。危険を伴うということから、当初は女子選手をエントリーさせることに主催側の抵抗感があったようです。
1999年には、ようやく女子選手のためのワールドツアーも実施されるようになりました。2010年のバンクーバー五輪のときに、女子の種目が検討されましたが、まだ競技人口が少ないということで見送られました。紆余曲折を経て、2014年のソチ五輪でようやく採用されたのですが、今後さらなる競技人口の増加が期待されますね。
―― 記録に残っているスキージャンプの「最初」の飛距離は23m。それが今では、なんと世界最長記録は253.5m! 10倍以上にも伸びた飛距離は、まさしく勇気ある先人たちがつないできた功績であり、偉大な記録といえるでしょう。

飛距離は時代とともに伸びていきました
飛距離は時代とともに伸びていきました