明日5日(金)は広く晴れますが、関東は曇りや雨で花冷えとなりそうです。その先、天気は短い周期で変化。最高気温は全国的に平年並みか高く、来週の初めは東海以西で25℃以上の夏日の所も。屋外の作業などは、暑さ対策を。

暖かい空気が優勢 天気のカギを握るのは 南に延びる前線

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向こう一週間、前線が日本の南に延びて、北上したり、南へ離れたりを繰り返すでしょう。
関東以西の太平洋側ほど、この前線の影響を受けることが多く、天気が短い周期で変わる見込みです。
一方、日本の南から東には高気圧が張り出します。この高気圧の縁をまわる暖かい空気が、日本付近に流れ込みやすくなります。

来週の初めは気温上昇 東海以西は夏日も

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明日5日(金)は、ほぼ全国で晴れて、気温は平年並みか高い所が多い予想。ただ、湿った空気が入る関東は、南部ほど厚い雲に覆われ、所々でにわか雨。ヒンヤリとした東よりの風が吹いて、気温が今日(4日)ほど上がりません。東京都心は昼間も12℃くらいに留まる予想。この時期としては低く、花冷えに。裏地付きのトレンチコートやストールなどが活躍しそうです。

その先、北海道や東北、北陸は連日のように晴れるでしょう。関東から西も日差しが届きますが、前線の影響でたびたび雨雲がかかります。なお、現時点では、雨の降る量はそれほど多くならない予想ですが、前線の位置によって雨の降り方や雨のエリアが変わる可能性がありますので、今後も最新の情報をご確認ください。
気温は平年並みか高く、特に8日(月)と9日(火)頃は大幅に高い所が増えるでしょう。東海から西では所々で25℃以上の夏日となる予想です。
2週間天気を見ると、13日(土)頃からは全国的にさらに気温が高くなり、東海以西に加えて関東も25℃くらいまで上がる所が多くなるでしょう。
まだ、体が暑さに慣れていない時期ですので、真夏のような高温にならなくても、体調を崩してしまうリスクがあります。屋外での作業やスポーツなどは、決して無理をせず、時間を決めて休憩をとり、こまめに水分を摂るようにしてください。
気象庁が今日(4日)に発表した最新の1か月予報よりますと、ゴールデンウィークの頃にかけて、全国的に気温が平年より高い傾向に。いまのうちから、少しずつ体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」を心掛けると良さそうです。

暑熱順化をするために日常生活でできること

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本格的に気温が上がってくる前に、徐々に体を暑さに慣れさせることが大切です。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。

・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。

・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安とし
ては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。

・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内
の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりし
ないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回〜毎日
程度です。

・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後に
は十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。
目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。

暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。