勝利したラヨビッチ
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男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は29日にシングルス2回戦が行われ、世界ランク40位のD・ラヨビッチ(セルビア)が第7シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を6-2, 3-6, 7-6 (7-5)のフルセットで破り、3回戦進出を果たした。

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32歳のラヨビッチは前週に行われたスルプスカ・オープン(ボスニア・ヘルツェゴビナ/バニャ・ルカ、クレー、ATP250)で世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)と同6位のA・ルブレフを破り優勝を飾っている。

世界ランク9位のオジェ アリアシムとの対戦となったこの試合の第1セット、ラヨビッチは序盤から2度のブレークに成功し4ゲームを連取する。自身のサービスゲームでは相手に1度もブレークポイントを許さず、35分で先行する。

続く第2セット、両者キープを続けるも第6ゲームでラヨビッチはこの日初めてのブレークを許す。第9ゲームでブレークバックのチャンスがあったものの、これをものにできずオジェ アリアシムに1セットオールに追いつかれる。

迎えたファイナルセット、両者ともにファーストサービス時のポイント獲得率が85パーセントを超え、第11ゲームまで互いにブレークポイントを許さない展開となる。第12ゲームでこのセット初めてのブレークポイントがラヨビッチに訪れるも、これをしのがれ勝負はタイブレークに突入。最後は6度目のマッチポイントをフォアハンドで決めたラヨビッチが2時間33分で勝利した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにラヨビッチのコメントを掲載し「最後はとてもきつかった」と語った。

「彼(オジェアリアシム)が僕のサーブで下がってくれることを期待していたんだ。彼がコートに入ってくると、プレッシャーを感じるからね」

「最後のポイントでは開き直った。フォアハンドで勝負しようと思った。手が疲れていたから最後は短いボールになってしまったけれど、うまく決まったよ」

「今日の試合は自分のプレーを見せるという気持ちが強かった」

直近でトップ10選手を3人破ったことについては「自分のベストのテニスをすればチャンスはあると思っていた。こんなに自信を持つことができて本当にいい気分だよ。でも、特にテニスでは自信を失うのは簡単なことなので、僕も気をつけなければならないね」と謙虚に語った。

勝利したラヨビッチは3回戦で世界ランク65位のJ・シュトルフ(ドイツ)と対戦する。シュトルフは2回戦で第32シードのB・シェルトン(アメリカ)を逆転で下しての勝ち上がり。




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