ウゴ・アンベール(マドリッドOP)
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのサルデーニャ・オープン(イタリア/カリアリ、クレー、ATPチャレンジャー)は5日、シングルス準々決勝が行われ、第6シードのU・アンベール(フランス)が世界ランク109位のダニエル太郎を6-7 (11-13), 7-6 (9-7), 6-4の逆転で破り、ベスト4進出を果たした。試合後には「自分をとても誇らしく思う」と述べている。

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24歳で世界ランク77位のアンベールは今季、3月のテレガ・オープン ポー ピレネー(フランス/ ポー、ATPチャレンジャー)で準優勝。直近では現在行われているムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)に出場したものの初戦敗退となっている。今大会では1回戦で予選を勝ち上がった同276位のG・マジェル(イタリア)を下し初戦突破。2回戦ではラッキールーザーで本戦入りした同170位のA・ペッレグリーノ(イタリア)が途中棄権したためベスト8進出を決めた。

一方、ダニエルは現在開催中のムチュア・マドリッド・オープンに予選から出場したものの、予選1回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク299位のD・リンコン(スペイン)に1-6, 7-5, 2-6のフルセットで敗戦。今大会は1回戦で同107位のA・コバチェビッチ(アメリカ)、2回戦で第3シードのM・マクドナルド(アメリカ)を下し8強入りした。

この試合の第1セット、第1ゲームでブレークを許したアンベールだったが、徐々にミスが減ると第6ゲームでブレークバックに成功。第11ゲームでは2度のダブルフォルトを犯しブレークを許すも、直後の第12ゲームで再びブレークバック。タイブレークにもつれ込むと激しいラリー戦に。両者譲らず一進一退の攻防となると、ダニエルに4度目のセットポイントをものにされ、1時間22分で先行される。

続く第2セットでは互いに3度ずつブレークを奪い合い、またしてもタイブレークに突入。ダニエルにマッチポイントを握られるも凌ぐと3度目のセットポイントをものし1セットオールに追いつく。この時点で試合時間はすでに3時間越えとなった。

迎えたファイナルセット、両者2度のブレークに成功し迎えた第10ゲーム、激しいラリー戦となるとアンベールが3度目のブレークを奪い、4時間13分に及ぶ死闘を制した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアンベールのコメントを掲載し「1ポイント1ポイントを100パーセントでプレーすることを心がけただけ。素晴らしい戦いだったよ。重要な場面でメンタル的に強かった自分をとても誇らしく思う。まだ大会に残っているのは本当にいい気分だよ」と語った。

「第1セット、大事な場面で少し緊張してしまった。何度かセットポイントを握られたけど、それ以降は落ち着いて集中するようにした。第2セットの始めは少し痙攣していた。でも、自分のリズムを見つけ、毎ポイントでベストを尽くしたよ」

勝利したアンベールは準決勝で世界ランク100位のD・ガラン(コロンビア)と対戦する。ガランは準々決勝で同110位のB・ゴヨ(クロアチア)を6-3, 4-6, 6-3のフルセットで下しての勝ち上がり。

同日には第2シードのB・シェルトン(アメリカ)と第4シードのL・ジェレ(セルビア)が4強に駒を進めている。



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