(左から)シェルトンとティアフォー
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのフェイズ・サロフィム&Co.米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、クレー、ATP250)は7日、シングルス決勝が行われ、第1シードのB・シェルトン(アメリカ)が第3シードのF・ティアフォー(アメリカ)を7-5, 4-6,6-3のフルセットで破り、クレーコートでは初、ツアー大会では2度目の優勝を飾った。

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21歳のシェルトンがツアー大会の決勝に進出するのは昨年10月の木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)以来2度目。木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップスでは決勝でA・カラツェフをストレートで下してキャリア初のトロフィーを掲げた。

今大会は2試合に勝利し4強入りすると、準決勝では第4シードのT・M・エチェベリー(アルゼンチン)を下し決勝に進出した。

決勝戦、シェルトンはブレークポイントを与えることなく第1セットを先取。第2セットは4本のサービスエースを決めたものの、1度ブレークを許しセットカウント1−1に追いつかれる。

それでもファイナルセットではファーストサービスが入ったときに88パーセントの高い確率でポイントを獲得。大会2連覇を狙ったティアフォーにブレークを与えず、2時間16分で勝利した。

シェルトンはこれがツアー2勝目。元世界ランク55位の父でコーチのブライアン・シェルトン(アメリカ)もツアー大会で2勝を挙げており、優勝回数で父親に並んだ。

また、オープン化以降で黒人アメリカ人選手がツアーの決勝で顔を合わせるのは今回が初。シェルトンは表彰式で、このことについて23歳のティアフォーに感謝を述べた。

「フランシス(ティアフォー)は、子供たちやこのスポーツに携わる有色人種に大きなインスピレーションを与えてきた。彼は常に次世代のことを考えている献身的な人だ。彼は舞台裏で、もっと評価されるべき素晴らしいことをたくさんしている。ティアフォー、僕たちのスポーツ、特にあなたや僕に似た人たちのためにしてくれていることすべてに感謝しているよ」

シェルトンとティアフォーは今後もアメリカの次世代の選手たちに希望を与えていくだろう。