大坂なおみ、世界17位にフルセットで敗れ2回戦敗退
4月25日、女子ツアー「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)シングルス2回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク197位)は第15シードのリュドミラ・サムソノワ(同17位)に2-6、6-4、5-7のフルセットの末に敗れ、3回戦進出とはならなかった。



昨年7月の出産を経て今季よりツアーに戻ってきた大坂。復帰直後は勝ち星に恵まれなかったものの、徐々に試合にも慣れ、グランドスラムに次ぐグレードのWTA1000を3大会戦い、いずれも3回戦以上に進んでいる。

クレーコート・シーズン初戦となったフランス・ルーアンで行われた大会では、4月中旬の女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」で日本の勝利に貢献した直後の強行スケジュールとなり初戦敗退。今大会は2年ぶりの出場となり、初戦はラッキールーザーのグリート・ミネン(ベルギー/同69位)を6-4、6-1で下して、2年ぶりにクレーコートで勝利を挙げた。

迎えた2回戦は、第15シードのサムソノワ。初対戦となった3月のWTA1000インディアンウェルズで勝利しているとはいえ、クレーコートは大坂の苦手としているサーフェス。試合は、開始から丁寧なストロークで揺さぶったサムソノワが4ゲームを連取する。大坂はビハインドを巻き返すことができずに2-6でセットを失った。

なんとか挽回したい大坂は、第2セット第1ゲームを落として、第1セット同様に追いかける展開。その後、第4ゲームでブレークバックするも、直後には再びブレークされてしまう。それでもサムソノワにミスが重なりチャンスを握ると、わずかな綻びを見逃さずにブレーク。これで勢いづき、第10ゲームでは3度目のセットポイントで相手がダブルフォールトを犯して、6-4とセットを奪い返した。

最終セット、大坂はダブルフォールトでピンチを迎えて第3ゲームをブレークされるも、気落ちすることなくすぐさまブレークバック。その後のブレークポイントもビッグショットでことごとく防いだが、5-5の第11ゲームで痛恨のブレークを許して5-7。2時間22分の熱戦も実らず、2回戦敗退となった。

3回戦でサムソノワは、第18シードのマディソン・キーズ(アメリカ/同20位)と対戦する。

著者:Tennis Classic 編集部