現地8日、イタリア/ローマでBNLイタリア国際が開幕する。

ATPが、今季3度目であり最後のクレーコートでのATPマスターズ1000大会の見どころ10選を紹介した。今回はそのうちの1から5を紹介する。

(1)ジョコビッチの復帰
PIF ATPランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、モンテカルロ・マスターズ以降初めて大会に出場する。イタリアのファンからも根強い人気があるジョコビッチは、BNLイタリア国際で67勝11敗を記録。また、タイトルを6度獲得した実績を誇る。初戦の相手はロマン・サフィウリン(ロシア)、もしくはラッキールーザーのコランタン・ムーテ(フランス)だ。

(2)同大会に別れを告げるナダル
同大会歴代最多10冠を誇るラファエル・ナダル(スペイン)は、今回が最後の出場となる。最大のライバルであるジョコビッチとナダルは同大会決勝で6度対戦し、ナダルが4勝、ジョコビッチが2勝。今大会で対戦するには、決勝に進まなければならない。

(3)ディフェンディングチャンピオンのメドベージェフ
昨年の同大会でトロフィーを獲得した世界ランク4位のダニール・メドベージェフ(ロシア)は、クレーのマスターズ1000で優勝したことに率直に驚いていた。クレーが苦手であることを明らかにしているメドベージェフにとって、クレーでは初のツアータイトル獲得だったのだ。先週のムチュア・マドリード・オープンでは準々決勝に進出したメドベージェフは、今大会でタイトルを狙う。

(4)復活のルブリョフ
第4シードのアンドレイ・ルブリョフ(ロシア)は4連敗から復活し、ムチュア・マドリード・オープンで2度目のマスターズ1000タイトルを獲得。26歳のルブリョフは16タイトル中6タイトルをクレーで獲得している。同大会での成績は5勝4敗、最高成績は2021年の準々決勝だ。

(5)好調ルード
ノルウェーのスター選手キャスパー・ルード(ノルウェー)はPIF ATP最終戦ライブレースランキングで3位につけており、クレーシーズン序盤にはベストなプレイを披露。モンテカルロ・マスターズで決勝に進出した後、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデルでキャリア最大の栄光を獲得した。だが、ムチュア・マドリード・オープンでは4回戦敗退。ルードはこの大会で巻き返したいところだ。