藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00〜10:50)。1月20日(土)の放送は、千葉ロッテマリーンズの藤岡裕大(ふじおか・ゆうだい)選手をゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)藤木直人、藤岡裕大選手、高見侑里



藤岡選手は、1993年生まれ、岡山県出身の30歳。4歳の頃から野球を始め、高校はプロ野球選手を数多く輩出している地元の名門・岡山理科大学附属高等学校に進学。その後、亜細亜大学に進学すると、首位打者やベストナインを獲得し、リーグ100安打も達成。さらには、日米大学野球選手権大会やユニバーシアード競技大会の日本代表に選出されるなど活躍を見せるも、ドラフトの指名漏れを経験。

入社したトヨタ自動車でも活躍を続け、社会人2年目の2017年にドラフト2位指名で千葉ロッテマリーンズに入団。昨シーズンは、負ければシーズンが終了するクライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦で起死回生の同点3ランホームランを放ち、ファンからは「幕張の奇跡」と呼ばれる試合の立役者となりました。

◆社会人野球時代にも群を抜いていた源田選手の守備

藤木:プロ野球という勝負の厳しい世界にいらっしゃる藤岡選手ですが、過去に悔しかったと感じたエピソードはありますか?

藤岡:小さい頃から負けず嫌いで、悔しかったエピソードはたくさんあります。高校最後の夏(岡山県大会の準々決勝)で負けたこともそうですし、やっぱり、大学のときにドラフト指名漏れを経験したのが、今のところ人生で一番悔しかったことです。

藤木:そういう悔しいことを、どうやって乗り越えてきたんですか?

藤岡:“プロに行く”と思って、大学のときにプロ志望届けを出させていただいたので、(ドラフト指名に漏れたときには)何もできなくて……立ち直れたのは、社会人野球に行けることが決まったときからです。

藤木:当時、トヨタ自動車硬式野球部レッドクルーザーズには、源田壮亮選手(げんだ・そうすけ/現在・埼玉西武ライオンズ所属)がいらっしゃいました。レッドクルーザーズに入ったとき、源田選手についてはどう思われましたか?

藤岡:“勝てないな”というのが正直な気持ちでした。(打球を)キャッチしてからの送球の速さや正確さがすごくて、捕ってから送球までの流れがすごく美しいんですよね。そこはちょっとマネできないなと思いました。

藤木:源田選手の存在もあって(レッドクルーザーズ時代に)外野の守備を経験したことで、今でもユーティリティプレイヤーとしていろいろなポジションを守れる藤岡選手ですが、レッドクルーザーズ時代に源田選手からアドバイスを受ける機会はありましたか?

藤岡:直接的なアドバイスはなかったと思いますが、練習のときは、ずっと後ろについて守らせてもらったので、(源田選手の守備を)見ながら勉強することが多かったと思います。

藤木:今では一緒に自主トレをするなどチームを越えた仲の良さも伺えて、昔よりも話しやすいような環境にいる気がしますけれども。

藤岡:そうですね。自分がプロ1〜2年目とかは、源田さんと一緒に自主トレをさせていただいていたので、そのときにたくさんアドバイスをもらって、そのおかげで少しずつ守備も良くなってきたなと感じています。

藤木:源田選手から教えてもらったことで、一番胸に響いたり、驚いたことは何ですか?

藤岡:“投げるために捕る”。つまり、捕ることが目的じゃなくて、投げるためにどうやってボールをキャッチするのか、どういう足運びをするのか、と考えながら捕りにいく。そういうことは考えたことがなかったなと思いました。

次回2月3日(土)の放送は、トヨタ自動車 陸上長距離部・田澤廉選手をゲストに迎えてお届けします。

<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/