福田こうへいが明治座にて7年ぶりの座長公演を行う。芝居と歌の二本立てで、2月9日に開幕した大阪・新歌舞伎座での上演から東京へ。

第一部は、鯉名の銀平「雪の渡り鳥」。原作は時代劇で「股旅物」「母物」という物語世界で知られる長谷川伸の名作。衣笠貞之助監督によって映画化。1961年には田中徳三監督でも映画化された他、テレビドラマ化されるなど、舞台や映像が150本を超える。
第一部の共演は、桜木健一、飯窪春菜、蒼木陣。初日に先立ち取材会、ゲネプロが行われた。

コメント
福田こうへい
「明治座さんで、時代劇、そしてコンサートを開催させていただきます。今回のお芝居も、真剣、笑い、涙、昔ながらの時代劇らしい良さが多々ありますので、頑張って表現して来ていただいた皆さんに、かならず、喜んでもらいたい。」

蒼木陣
「出演の皆さんが稽古の時からずっとひとつの家族のようで、大阪公演を経て、よりひとつになって明治座に来られたと感じています。作品のエネルギーや熱量、この物語の時代に生きている様を、一所懸命に届けたい」

飯窪春菜
「こうへいさんのお相手役で、とても光栄です。『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』は偉大な先輩方が演じられてきた時代劇で、お市を演じられてとても嬉しいです。強くてかわいいお市を届けたらと思います。」

桜木健一
「『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』は長谷川伸先生の大傑作。ご存知の演目です。先月、大阪での公演が始まる時、東京は雪で、向こうでも雪、帰る時も雪。初日8日もまた雪が降るとのことで正に『雪の渡り鳥』、縁起がいい。精一杯みんな頑張ります。」

 

あらすじ
伊豆下田で売り出しの大鍋一家の鯉名の銀平(福田こうへい)は、腕もよく男振りもよく、下田の守り神のような男だった。幼なじみのお市(飯窪春菜)とは想い合う仲で夫婦になる約束もしていた。銀平の唯一の欠点は、父親譲りの「気の短さ」。短気だった銀平の父はある浪人と諍いで斬りかかったが、逆に殺されていたのだった。銀平は自らを戒め、お市と共に下田を守りながら幸せになろうとしていた。
そんな下田を手に入れようと帆立一家の一味が現れ、いよいよ大戦が始まろうとしていた。銀平は戦を前にお市と夫婦になろうとする。だがお市の父で銀平の親代わりのような五兵衛(桜木健一)がお市の婿に選んだのは、銀平の可愛い弟分の卯之吉(蒼木陣)だった。下田には珍しい雪の日、ついに戦が始まる。失意の銀平が選んだ道は―― 。

ゲネプロの様子から__

概要
『福田こうへい特別公演』
日程会場:2024年3月8日〜3月31日 明治座
第一部 鯉名の銀平「雪の渡り鳥」
原作:長谷川伸 脚色・演出:池田政之
出演:福田こうへい、桜木健一、蒼木陣、飯窪春菜
第二部 福田こうへいコンサート2024

公式サイト:https://www.meijiza.co.jp/info/2024/2024_03/