５月４日、ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムが５月のビッグマッチ第１弾『福岡女神伝説2023〜すいとーよスターダム〜』福岡国際センター大会を開催した。
【動画】初防衛に成功！白川未奈のフィギュア・フォー・ドライバーMINA

　メインイベントでは、白川未奈となつぽいが激突。4.23横浜アリーナ大会で、絶対王者として長らく君臨していた上谷沙弥を破り、白いベルトことワンダー・オブ・スターダム王者となった白川がなつぽいを挑戦者に指名した。

　両者はかつて東京女子プロレスに所属し、同時期にスターダムへ主戦場を移した経緯がある。だが、常に大きく取り扱われるなつぽいに白川は悔しい思いをしていたという。

　2022年７月になつぽいがコズミックエンジェルズ（コズエン）に加わると、同12月に白川はクラブビーナスを立ち上げたうえで、2023年４月にコズエンを脱退。これになつぽいは「裏切るなんてホントに許せない！」と遺恨が深まっていた。

　そうしたなかで行なわれたこの日の試合は、白いベルトがどうしても欲しいなつぽいが、荒々しい攻撃を見せるも白川がしっかりと応戦。意地の張り合いが続いたが、最後は白川がフィギュア・フォー・ドライバーMINAを決めてカウント３。初防衛に成功している。

　試合後、マイクを持った白川は「この白いベルト、白川未奈を選んだよ？　悔しいなら奪いに来なよ。でも私は…もっともっともっともっと先に行くよ」と人差し指を掲げる。

　白川からマイクを掴んだなつぽいは「なつぽいは絶対にそのベルトを巻く！　諦めない…諦めない！　絶対巻いてやるから」と白川の腰に巻かれた白いベルトを指差してからバックステージに消えた。

　ここで白川は赤いベルトことワールド・オブ・スターダム王者の中野たむを呼び込む。「次の夢は赤と白の二冠戦を中野たむとやる事！　そして二冠王者になるって事！　どうかな？」と白いベルトを奪取した時から「夢」として語っていた赤白二冠戦を提案。

　これを受けて、たむは「いいの？　その大切な大切なその白いベルト、奪っちゃうよ？　みなは本当に強くなった。でもみなはたむには勝てない…よ」と上から目線で対応する。

　カチンときた白川は「たむさん。あまり私を見くびらないでください。なめんじゃねえ！　私の覚悟、見せてやるよ」と白いベルトを掲げると、対するたむは「吐いた唾、飲む込むんじゃねえぞ！　5.27大田区総合体育館、２つのベルト掛けて戦おう。そこで白川維新 is ゲームオーバー！」と赤いベルトを掲げ引きあげた。

　両者のシングル戦は赤と白のベルトを懸けた最高のシチュエーションで行なわれることになった。
 　最後はクラブビーナスのメンバーとともにシャンパンパーティーで締めた白川。自らのリスクを顧みない勇気ある行動こそが、クラブビーナスのリーダー、そして白いベルトのチャンピオンである白川の覚悟なのだ。

◆スターダム◆
『福岡女神伝説2023〜すいとーよスターダム〜』
2023年５月４日
福岡・福岡国際センター
観衆　1338人
▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合（30分１本勝負）
＜王者＞○白川未奈（20分27秒　片エビ固め）なつぽい⚫︎
※フィギュア・フォー・ドライバーMINA
※第17代王者が初防衛に成功。

文⚫︎どら増田

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