今季初黒星の二刀流スターだが、指揮官は賛辞を惜しまない。

　現地時間５月９日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地エンジェル・スタジアムで行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「３番・投手兼DH」せ先発。７回（103球）、被安打６、奪三振７、与四球２、失点３という内容で、打っては３打数無安打に抑えられた。チームは１対３で敗れ、大谷に今季初の黒星がついた。

　この試合で通算奪三振数が「507」に到達し、“元祖二刀流”のベーブ・ルースが記録した通算501奪三振を超えた大谷だが、１点リードの５回に突如制球を乱し、１死二塁で元同僚マーティン・マルドナードから逆転２ランを浴びる。さらに３連打でもう１点を追加されたが続く２イニングを投げ切り、２点ビハインドでの７回降板となった。
 　MLB公式サイトによると、エンジェルスの指揮を執るフィル・ネビン監督は試合後、開幕から無傷の連勝が「４」でストップした大谷の投球内容に言及。「今日はまさにプラン通りの攻め方だった」と評価しつつ、「ゲームプランを確認し、彼はもっと直球を使おうとしていた。本当に効果的だったと思う」と称賛している。

　また、「優秀な選手だが、ショウヘイも人間だ」と話し、「彼は一度だけ悪い球を投げ、それが我々に多くのダメージを与えるマルドナードという選手に当たってしまった」と続けた。

　かつて２年間（2017、18年）エンジェルスのユニホームを着たスラッガーに手痛い一発を食らったが、指揮官はその後の３連打が力強い当たりではなかったと強調。「我々より多くの得点を挙げた彼ら（アストロズ）を称えるべきだ」と敗戦を受け入れた。

　前日に続く２連勝とならなかったエンジェルス。ア・リーグ西地区首位を走るテキサス・レンジャーズとのゲーム差は「２」のままとなっている。

構成●THE DIGEST編集部

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