今季3度目のアベック弾が飛び出した。

 現地5月18日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でボルティモア・オリオールズとの4連戦最終戦に臨んだ。「3番・指名打者」でスタメンに名を連ねた大谷翔平は初回の第1打席でいきなり相手右腕のタイラー・ウェルズのチェンジアップを完璧に捉え、右中間スタンドに飛び込む10号ソロ弾を放った。これがメジャー3年連続5度目の二桁ホームラン。日本人選手としては松井秀喜以来となる、5度目の二桁本塁打を達成した。

 さらに、もうひとりのエンジェルスの”顔”がスタンドを沸かせた。2番マイク・トラウトが3回1死一塁から3球目のカットボールを捉え、左翼スタンドに強いライナー性の打球で叩き込んだ。2年連続11度目となる二桁本塁打に到達し、今季3度目の”トラウタニ弾”の共演で、エンジェルスが6対5で接戦を制した。
  久々のアベック弾に現地メディアも注目したようだ。MLB公式『MLB.com』は「オオタニ、トラウトの活躍でオリオールズに逆転勝利」という見出しの記事を配信。”トラウタニ”弾の共演に喝采を送った。

 記事では、「エンジェルスのスーパースターデュオが、試合を特別な空間にした」と述べ、「オオタニは1回にタイラー・ウェルズから右中間へソロを飛ばし、トラウトは3回にオリオールパークの高い左翼の壁を越える2ランホームランを放ち、彼らが同じ試合でホームランを打つのは今季3度目。2018年にチームメイトになってからは25度目となった」と“トラウタニ”の足跡が紹介された。

 トラウトは「チームの勝利だった」と主張する。それを象徴するシーンとして、8回の反撃を挙げる。7回、オリオールズに痛恨の一発で逆転されるも、直後の8回にエンジェルスは粘り強い攻撃を重ねると、9番ジョバンニ・ウルシェラが中適時打で同点。なおも1死一、三塁でトラウトが死球を受け満塁。一打逆転にチャンスを広げると、大谷が値千金のタイムリー内野安打で勝ち越しに成功した。

 大谷とトラウトのアベック弾以外にも打線のつながりを強調したトラウトは「楽しい、楽しい試合だったよ」と接戦を制した展開に満足そうな顔でグラウンドを後にしたという。

 この勝利でエンジェルスは23勝22敗とし、ふたたび貯金生活に戻った。ア・リーグ東地区で2位につけるオリオールズ相手に2勝2敗のイーブンで終えたのは大きく、チームは明日から本拠地に戻り、同中地区首位のミネソタ・ツインズと3連戦を戦う。

構成●THE DIGEST編集部

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