ニューヨーク・メッツの千賀滉大は現地時間5月24日、鈴木誠也が所属するシカゴ・カブス戦に先発登板。敵地リグリー・フィールドで前日の初戦を落としていたメッツは、今季10度目のマウンドとなった日本人右腕に白星を託した。

 2回までは無失点に抑えていた千賀だったが、3回にメッツが2点を先制した直後に捕まる。先頭打者を四球で歩かせ、1アウトを取った後にダンズビー・スワンソン、鈴木とクリーンナップに長打を浴びた。さらに6番のマイク・トークマンにもレフトへの適時打を打たれるなどこの回だけで3点を失ない、逆転を許してしまう。

 4回以降は味方打線も得点を奪えず、千賀が降板した後に1点を加えたカブスに2対4で敗れ去った。千賀は5回106球で6被安打3失点で、敗戦投手となっている。

 また、メジャーで初めて実現した鈴木との”日本人対決”は2度実現。千賀は2回に8球を投じるなど粘られ、最後は四球で歩かせる。3回の対戦には甘く入ったフォークを弾き返されてタイムリーを許した。

 ゲームを通じて三振は6個を数えるも、5四球と制球に苦しんだ千賀。これで4勝3敗とり、白星は今月6日のコロラド・ロッキーズ戦から遠ざかったままだ。5月に入ってメッツ先発陣の主力投手が徐々に戦列復帰を果たしているものの、チームはいまひとつ波に乗れておらず、日本人ルーキーも結果が残せない状況が続いている。
  だが、現地における千賀への評価は揺らいでいないようだ。メッツのあらゆる情報を発信する専門サイト『Rising Apple』は、前回登板(18日)のパフォーマンスに言及しながら、右腕の存在を以下のように評している。

「タンパベイ・レイズを相手に6回1失点、12奪三振の好投を見せ、コウダイ・センガの実力は証明されている。シーズン中、センガのポテンシャルの片鱗は見てきたが、あの試合ではセンガにすべてが集約されたようで、マウンドでの彼の対応にメッツファンが舌を巻いたほどだ」

 さらに、「センガの成績は少なくとも来シーズンの終わりまでは、この契約がメッツにとって長い目で見て価値があったのかどうかを正当化するために、公平に判断することはできない」と論じ、「いま現在、彼は新しいチーム、新しい国、そして新しいリーグに慣れながら、この状況下で最大限のパフォーマンスを発揮していると信じる」として、ここまでのピッチング、そして現状への見解を示した。

 新天地であるMLBの戦いはまだ始まったばかり。現地メディアも「シーズントータルを通しての結果が重要だ」と指摘する。代名詞である“お化けフォーク”は、変わらず相手打者にとって脅威となっているだけに、背番号34の真価はここからさらに発揮されるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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