2019年のワールドカップで銅メダル、2021年の東京五輪では銀メダルに輝いたフランスの男子バスケットボール代表。今回のワールドカップでも、ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やエバン・フォーニエ(ニューヨーク・ニックス)、ニコラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)のNBA組を筆頭に、過去の国際大会で結果を残してきたチームの主力の大半が出場していることもあり、優勝候補の筆頭として挙げられるほど期待されていた。

 だが、グループリーグ初戦でカナダ相手に65−95と惨敗を喫すると、続くラトビア戦にも86−88で惜敗。0勝2敗となり、カナダとラトビアがともに2勝0敗となったことから、この時点でまさかの1次ラウンド敗退が決定してしまった。

 この不甲斐ない結果に、フランスの選手たちも失望を隠せない様子。両試合でスターターを務めたバトゥームは、『CBS Sports』のインタビューに対し「フランスのジャージーを着ることが恥ずかしい」とまで言い切った。
 「このジャージーを着ていて恥ずかしいと思ったことは一度もないが、そう思ったのはこれが初めてだ。多くの人々を失望させたから、家に帰るのが怖い。たくさんの人々が、僕たちが何か特別なことを成し遂げられると信じてくれていた。それが叶わなかったんだ」

 誰も予想しなかった強豪フランスの1次ラウンド敗退。ただ、名誉挽回のチャンスは来年訪れる。2024年に行なわれるパリ五輪だ。

 自国開催されるこのオリンピックには、ゴベアやフォーニエ、バトゥームらに加え、今年のNBAドラフトで全体1位指名を受けた“怪物”ヴィクター・ウェンバンヤマの出場も予想されている。ベストなロスターを揃え、今大会の雪辱を果たしたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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