ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と、元通訳の水原一平氏を巡る違法賭博スキャンダルで新たな報道が飛び出した。
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 米西海岸の現地紙『The Orange County Register』は水原氏と接触していたとされる違法賭博ブックメーカー、マシュー・ボウヤー氏の関係者を直撃。水原氏は大谷の口座から450万ドル(約6億8000万円)を盗んだ疑惑を持たれているが、同関係者によると「ミズハラにはオオタニの口座から送金した450万ドルのほかに、まだ返済していない借金がある」のだという。全額は判明しておらず、ボウヤー氏自身は『The Orange County Register』の取材依頼に応じなかった。

 さらに同紙は水原氏とボウヤー氏が出会ったいきさつにも触れた。「両者は共通の知人を通して知り合った。2021年にサンディエゴにあるホテルのロビーで、携帯電話を通して異なるブックメーカーに賭けていたミズハラに対し、知人が『賭けるならこのひとにすべきだ』と助言して紹介した」のがキッカケだと伝えている。

 今回の騒動の引き金となったひとつが、米スポーツ放送局『ESPN』のスクープだった。同局記者が疑惑の詳細を聞こうと水原氏に接触し、90分間の電話インタビューに成功する。そのなかで水原氏は借金を大谷に肩代わりしてもらったと説明(のちに撤回)していたが、そこで初めて「少なくとも450万ドル」と具体的な額面を明かしていた。だが記者が借金の全額を問いかると、無言を貫いて答えなかったとされている。
  大谷は現地25日、騒動後初めて自身の言葉で声明を発表した。メモを参照しながらおよそ11分間に渡って真相を説明。「信頼していた方だったので悲しくてショック」「彼(水原氏)はみんなに嘘をついていた」「僕自身は賭けていないし送金もしていない」「彼が僕の口座からお金を盗んだ」「ホテルで(水原氏と)ふたりで話して嘘をついているなと気づいた」など、率直な想いを吐露した。

 かたや水原氏は、事件が発覚した韓国・ソウルで足取りが途切れている。米メディアなどがこぞって追跡しているが、その消息は依然として掴めていない。

構成●THE DIGEST編集部

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