日本のスポーツ界独自の「愛称問題」がネット上を中心に大きな話題となっている。

 日本バレーボール協会(JVA)は4月2日、同協会の新しいエンブレムを都内で発表した。これまで男子の日本代表は「龍神ニッポン」、女子は「火の鳥ニッポン」の愛称で親しまれてきたが、今後はそれぞれの呼称を廃止し、ロゴも統一。またユニホームのデザインも一新される。

 2009年に一般公募により決定した男女の愛称。24年のパリ五輪イヤーとなる本年度から、日本代表は男女ともインドア、ビーチも共通して新たなエンブレムを掲げて世界と戦う。

 ネットやSNS上では突然の廃止決定に「とてもいい判断」「妥当な決断」など概ね賛成の意見が多く、スポーツ愛称に対するさまざまな反応が、いま現在も活発に寄せられている。

「廃止に賛成。無理に盛り上げようと作ったようでスベってる感じがしていた。普通に日本代表でいいと思う」
「無理矢理つけた感のある名称だったから定着することもないよね」
「競技ごとに愛称など必要ない」
「日本代表、または全日本じゃダメなの?」
「必ずしも愛称をつける必要はないはず」
「『代表』で統一するならその方が一体感があっていいと思う」
  事実、日本国内のさまざまな競技・種目によっては「〇〇ニッポン」「〇〇ジャパン」と付いている。一部だが、下記が競技統括団体が正式に採用・使用している日本代表の愛称である。

・侍ジャパン【野球】
・SAMURAI BLUE(サムライブルー)【男子サッカー】
・なでしこジャパン【女子サッカー】
・Brave Blossoms(ブレイブ・ブロッサムズ)【男子ラグビー】
・AKATSUKI JAPAN(アカツキジャパン)【男女バスケットボール】
・トビウオジャパン【競泳】
・マーメイドジャパン【アーティスティックスイミング】
・翼ジャパン【飛込】
・フェアリージャパン【新体操】
・卓球NIPPON【卓球】
・彗星ジャパン【男子ハンドボール】
・おりひめジャパン【女子ハンドボール】
・波乗りジャパン【サーフィン】

 約3か月半後には、パリ五輪がいよいよ開催される。本来、愛称やニックネームの命名は自由なものだが、世間に浸透するまで時間がかかったり、何の競技を表しているのか理解できないのは本末転倒といえる。ゆえに「日本代表」「全日本」など、競技を問わず代表チームを表わすベーシックな名称に統一を望むファンも多いのかもしれない。

 バレーボール協会が決断した代表チームの「愛称廃止」。これが日本のスポーツ界に一石を投じることになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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