男女共催のITF(国際テニス連盟)ワールドツアー「第25回かしわ国際オープンテニストーナメント 2024」(ハードコート/男子:M15/女子:W50)が、4月2日に吉田記念テニス研修センター(千葉県・柏市)で開催。7日にシングルス決勝が行なわれ、全日程を終了した。

 ITFツアーは国際テニス大会のカテゴリーの中で、ATPツアーの下部ツアーに当たり、特に賞金総額1万5000ドル大会は最も低いグレードとあって、これから世界を目指す新鋭たちの登竜門となっている。

 かしわ国際オープンにも多くの日本選手が参加。その中でも25歳の今村昌倫がシングルスで準優勝と快進撃を見せた。

 世界ランキング961位の今村は、予選を勝ち上がって本戦へ出場。1回戦で第4シードの望月勇希(世界ランク582位)、準々決勝で第5シードのジェイク・デラニー(オーストラリア/同589位)と格上選手を次々と破り、準決勝では福田創楽(同633位)に勝利。決勝へ駒を進め、ITFツアーのシングルス初優勝に向けて王手を懸けていた。

 迎えた決勝戦の相手は第1シードのスー・ユーシウ(台湾/232位)。昨年大会の覇者で、12度のITFツアータイトルを獲得している選手だ。試合は今村が第1セットで2度のブレークに成功し、6-3で先取する。
  続く第2セットでは、1stサービスのポイント獲得率が76%と安定したプレーぶりを見せるが、第11ゲームで痛恨のサービスダウン。5-7で取られセットオールに。勝負の第3セットでは、第2ゲームをブレークし3ゲーム連取するものの、第5、7ゲームでサービスダウンを喫してしまう。そのままリードを縮めることができず4-6で敗退となった。

 その他の日本勢は、福田創楽と田口涼太郎(同749位)がベスト4と健闘した。

 福田は準々決勝で今井慎太郎(同595位)に2ゲームしか与えずに勝利を収める。予選から勝ち上がった田口は準決勝まで駒を進め、優勝を果たしたスー・ユーシウにフルセットの末惜しくも敗退。 

 また6日に行なわれたダブルス決勝は、第4シードで臨んだ今村/柚木武が、第2シードのホー・レイ/ナム・ジソン(台湾/韓国)に4-6、6-2、[10-8] の大熱戦をものにして優勝を飾った。今村は4度目、柚木は7度目のITFツアーのダブルスタイトルを獲得した。

構成●スマッシュ編集部

【動画】今村昌倫VSスー・ユーシウの「かしわ国際OP」シングルス決勝ハイライト

【動画】今村昌倫/柚木武VSホー・レイ/ナム・ジソン「かしわ国際OP」ダブルス決勝ハイライト

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