急転直下の決定が下された。
 
 5月6日、34年ぶりに東京ドームでボクシング興行が行なわれるメインカード、世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦に衝撃の事態が起きた。同級王者・井上尚弥(大橋)と、WBC同級1位で元世界2階級制覇のルイス・ネリ(メキシコ)の一戦が、当日になりオープンスコアリング(公開採点)が実施されなくなったとJBC(日本ボクシングコミッション)が発表した。

 前日には4、8ラウンド終了後に中間採点の公表を採用することが決まっていたが、午後3時過ぎ、JBCは「諸般の事情」との理由でこれを撤回。それ以上の理由は控えた。
  挑戦者のネリは5日の公開計量でグローブを持参したグラント製から、井上と同じウイニング製のグローブに異例の変更を要求するなど、いちゃもんをつけていた。はたして、この決定の真意は如何に。

 なお、同興行は午後5時からAmazonプライム・ビデオで独占生配信される。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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