現地時間5月13日(日本時間14日、日付は以下同)、ウエスタン・カンファレンス第1シードのオクラホマシティ・サンダーと第5シードのダラス・マーベリックスのカンファレンス準決勝第4戦が、ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで行なわれた。

 マブズが2勝1敗とリードして迎えたシリーズ第4戦、サンダーはシェイ・ギルジャス・アレキサンダー、ジョシュ・ギディー、ルージェンツ・ドート、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレン、マブズはルカ・ドンチッチ、カイリー・アービング、デリック・ジョーンズJr.、PJ・ワシントン、ダニエル・ギャフォードが先発を務めた。

 地元でシリーズ突破に王手をかけたいマブズは、第1クォーターからドンチッチの3ポイントやアービングのゲームメークで、22−8とスタートダッシュに成功。サンダーもギルジャス・アレキサンダーの個人技で盛り返すも、30−20とマブズの10点リードで最初の12分を終える。

 第2クォーター序盤、サンダーはギディーがこの日チーム初の3ポイントを決めるが、その後が続かない。一方のマブズはワシントン、ティム・ハーダウェイJr.が長距離砲を沈め、さらに終盤にはドンチッチが得意のステップバックスリーをねじ込み、54−43で後半戦へ。
  後半に入ってもマブズのペースで試合が進む中、第3クォーター中盤からサンダーは、このクォーターで12得点を奪ったギルジャス・アレキサンダーやホルムグレンの活躍で徐々に点差を縮めていく。マブズはワシントンが9得点と奮起した一方で、ドンチッチは無得点、3ターンオーバーに終わり、マブズはフィールドゴール成功率20.0%(5/20)で15得点にとどまった。

 69−65とマブズの4点リードでスタートした第4クォーター、サンダーはホルムグレン、ダラス出身の新人ケイソン・ウォーレスが3ポイントを沈めるが、マブズもデレック・ライブリー二世のダンク、アービングのフェイダウェイで対抗するなど一進一退の状況が続く。

 その後もマブズは4〜6点リードを保っていたが、サンダーは残り6分からギルジャス・アレキサンダーの4連続得点で86−86と同点に追いつき、残り3分24秒にはギルジャス・アレキサンダーのパスからホルムグレンの3ポイントで、第1クォータ―以来のリードを奪う。

 逆転を許したマブズもライブリー二世のダンク、ハーダウェイJr.の3ポイントで1点差に詰め寄る。直後にジェイレン・ウィリアムズがダンクと速攻からのレイアップで5点差とされるが、残り33秒にジョーンズJr.のアリウープで2点差、さらに残り10秒にはドンチッチがファウルからフリースローを獲得。

 しかしドンチッチは1本目をミスし、マブズは同点に追いつくことはできず。対照的にサンダーはファウルゲームでホルムグレン、ギルジャス・アレキサンダーが確実にフリースローを沈めて100−96で試合終了。逆転勝ちでシリーズを2勝2敗のタイに戻した。

 サンダーはギルジャス・アレキサンダーが34得点、8リバウンド、5アシスト、2スティール、2ブロック、ホルムグレンが18得点、9リバウンド、4ブロック、ドートが17得点、8リバウンド、ジェイレン・ウィリアムズが14得点、9リバウンド、6アシスト、4スティールを記録。

 マブズはワシントンが21得点、10リバウンド、ドンチッチが18得点、12リバウンド、10アシスト、ジョーンズJr.が17得点、ギャフォードが10得点、8リバウンド、アービングが9得点、9アシストをあげたが、サンダーがフリースローを24本中23本(成功率95.8%)を決めたのに対し、23本中12本の成功で成功率52.2%に終わったことが痛かった。

 第5戦は15日にサンダーのホーム、ペイコム・センターで行なわれる。

構成●ダンクシュート編集部

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