米通信社『AP』は5月13日、大谷翔平の元通訳、水原一平容疑者の罪状認否が5月14日に行なわれるのを前に状況を整理した。
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「元通訳は14日、銀行詐欺と脱税容疑について無罪を主張する予定だ。これはスポーツ賭博事件で連邦検察がとりまとめた司法取引に先立って、正式に行なわれるステップ。検察当局によると、水原容疑者は賭博の借金を返済するために、日本のスター選手になりすまして銀行を欺き、大谷の口座から約1700万ドル(約26億6000万円)を盗み、公私にわたる関係を悪用した疑いがある」

 ロサンゼルス連邦裁判所での水原容疑者の罪状認否は現地14日に予定されている。そこで合衆国治安判事のジーン・P・ローゼンブルース氏は水原容疑者に対し、銀行詐欺1件と虚偽の納税申告書提出1件について答弁書を提出するように求める。水原容疑者はすでに司法取引に同意しており、無罪答弁は訴訟の進行に伴うひとつのステップで、後日有罪を認める見通しだ。
 「司法取引によると、水原容疑者は大谷翔平に対して総額1700万ドル近くの賠償金を支払う必要があるほか、IRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)に100万ドル(約1億5650万円)を支払う必要がある。これらの金額は判決前に変更になる可能性もある。銀行詐欺罪は最長30年、虚偽納税申告罪は最長3年の禁固刑の可能性がある」

 水原容疑者は2万5000ドル(約390万円)の保釈金を納付して保釈されている。保釈条件となっているギャンブル依存症の治療を受ける義務などに違反した場合は、2万5000ドルの賠償金を課されることになる。

 水原容疑者の罪状認否は、現地14日午前11時30分(日本時間15日午前3時30分)に予定されており、判決までは数か月を要する可能性もある。

構成●THE DIGEST編集部

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