コスプレイベントといえば、会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメや漫画、ゲーム、さらにはこれからはやりそうな作品まで分析できる…というところも、参加する上での楽しみの一つ。本記事では、4月〜5月にかけて開催された各種イベントで見つけた、魅力溢れるコスプレイヤーたちにクローズアップ。メークや衣装制作、キャラクターに似せるための体づくりなど、それぞれにコスプレに対する“こだわりポイント”を、ひと言コメント形式で話してもらった。

■「スーパーマリオ」二次創作レイヤーのこだわりは“美白”と“牙”

色白のキャラクターなので、少しでも肌を白く見せるために、日焼け止めを選ぶところからこだわりました。太陽の光が当たることでより白く見えるようになっているので、今日は晴れてくれて良かったです。それともう一点、このキャラを表現するなら牙は必須だな…と思ったので、今回初めてコスプレに牙を取り入れてみました。そのおかげで表現のバリエーションが増えて、いろんな表情&ポーズで写真を撮っていただけて、思いきりイベントを満喫することができました。(「スーパーマリオ」シリーズの二次創作キャラクター・キングテレサ姫/ましろさん)

ライザはムチッとした太ももが魅力的なキャラクターなんですけど、「私の太ももなら再現できるかも!」と思い、勢いに任せて挑戦してみました(笑)。一番こだわったのは、原作でもおなじみの“衣装の太ももへの食い込み”をリアルに再現したところです。(「ライザのアトリエ」ライザリン・シュタウト/燕さん)

ボリュームのある胸元が特徴的なレースクイーン風衣装なので、スタイルを再現するために胸にいろいろと詰め込みました。そのかいあって、エンタープライズの抜群のプロポーションを再現できたかな…と思うんですけど、中に何が入っているかは秘密です。(「アズールレーン」エンタープライズ/イケハタカヲリさん)

胸元や太ももの部分がセクシーな衣装なんですけど、どうしてもイベントで着たくて。下に肌色のタイツを履いたりして、万全の露出対策をしてから参加しました。衣装の準備がギリギリなってしまったんですけど、何とか間に合ってよかったです。(「アズールレーン」フォーミダブル/ぐぐるさん、ブレマートン/照井るゐさん)


■二日間で11万8797人が来場

こちらのインタビューは、4月29日、30日に幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議2023」で実施したもの。伝統と最新技術が融合した「超歌舞伎」から“歌ってみた”や“踊ってみた”といったニコニコではおなじみのジャンルのスペシャルステージまで展開。ほかにもボーカロイドやVTuber、ゲーム、アイドル、自衛隊、痛車など、さまざまなコンテンツのブース・ステージがずらりと並んだ同イベントには、二日間で11万8797人が来場。“完全復活”にふさわしい賑わいを見せた。

こうして大盛況のうちに終了した「ニコ超」に続き、今後も「ワンダーフェスティバル2023[夏]」(7月30日、幕張メッセにて開催)や「世界コスプレサミット2023」(8月4〜6日、愛知県名古屋市内・オアシス21などで開催)、「コミックマーケット102」(8月12日、13日、東京ビッグサイトにて開催)など、コスプレも楽しめる大型イベントは全国で多数控えている。

それらの会場では、どのような作品のコスプレに人気が集中するのか。そうした点にも注意しながら、最新のコンテンツをチェックしておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。

◆取材・文=ソムタム田井