コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、クリスティーヌ中島さんの漫画「肩幅ヒロコ」。

作者であるクリスティーヌ中島さんが12月14日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、9,900件を超える「いいね」が寄せられ、TikTokでは70万再生されている。本記事ではクリスティーヌ中島さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

■美人女子高生・ヒロコの悩みとは…
女子高生の"肩幅ヒロコ"は他校の男子まで興味を引くほどの美人だが、ヒロコには大きな悩みがあった。それは肩幅がとても広いこと。最初に興味を示していた他校の男子も、電車に乗ってきたヒロコを見て驚きを隠せない表情を見せている。当のヒロコはできるだけ目立たないようにしているが、肩幅の広さゆえどうしても目立ってしまう。とくに同級生の"ショルダー・せま美"は、ヒロコに対して辛くあたっていた。ヒロコの広すぎる肩幅は、これまでに何度もトラブルを起こしていたのだった。

作品を投稿したX(旧Twitter)には「もはや着ぐるみ」「想像以上の展開!」「ドアのアスペクト比1:1初めて見て笑いを抑えられない」「可愛いし、優しい女の子なのね」など多くの感想コメントが寄せられている。

■「いろいろな角度から見たり、子供の頃の気持ちで見るように」作者・クリスティーヌ中島さんの漫画へのこだわりとは
――「肩幅ヒロコ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

私自身の肩幅が広めで、十代の頃は人と違うな…と思っていました。そして“肩幅コンプレックスの人の話を描こうかな”という発想から、肩幅ヒロコを描きました。皆成人する頃になんとなく自分の弱点と付き合っていくものだと思いますが、その過程を漫画的に描きました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

ヒロコは男の子に気に入られてハッピーエンドではなく、自分で弱さを克服するところが好きです。他人から見たら小さいことだと思いますが、ヒロコにとっては大切なことだと思います。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

美少女のせま美が、主人公のヒロコとよく似たコンプレックスを持っているところがお気に入りです。ヒロコとせま美は裏表のようになっているので、せま美にもいつか自分の弱さを受け入れる機会があればいいなと思います。

――本作や「伝染教師の話」「中二病こじらせ少年の話」など、個性が光っていて笑える作品を多く描いていらっしゃいます。漫画を描くときのこだわりがあればお教えください。

当たり前にあるものをいろいろな角度から見たり、子供の頃の気持ちで見るようにしています。たまにシリアスな話を描いてしまうこともありますが、基本的にハッピーエンドで楽しい気持ちになっていただくことを目指しています。

――今後の展望や目標をお教えください。

ラブコメを描きたいと思って準備をしています。まだ内容はお話しできないのですが、正統派の恋愛ものになる予定なのでそれを楽しんでいただけるように作っていくのがしばらくの目標です。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

少しでも楽しんでいただけるようにしていきますので、よろしくお願いいたします。