コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“ギャルが身につけていたチョーカーが一波乱起こす物語”を描いた漫画『100日後に世界を滅ぼすギャルとチョーカー 100日目』をピックアップ。

作者である漫画家のたま虫あっとにさんが、2023月12月16日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、7700件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではたま虫あっとにさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■チョーカーを身につけたギャルに少しずつ異変が起き始める…

本作は“ギャル”と“オタクくん”のやり取りを描いたシリーズ作として、『人の容姿に文句つけてくるギャルをわからせた』『人のビジュアルにうるさいギャルをわからせた 2日目』『ギャルとチョーカー 3日目』に続く異色の物語。

本シリーズでは「オタクくんさぁ…ちょっとは見た目に気ぃつかいなよ」などとチョーカーを付けたギャルがオタクに悪態をつくシーンから始まり、結局オタクくんによって彼好みの清楚系ファッションやメイクに変えられてしまう…というのが毎度の展開だ。

そしてだんだんギャルのチョーカーが増えていき、3日目には顔・体すべてをチョーカーで埋め尽くされる状態に。異変を察したオタクが「ギャル殿ォーーッ!!それは絶対におかしいでござるーーッ!!」と驚愕するも、ギャルはなぜか「落ち着く…」と呟く。

もはやギャルはチョーカーなしではいられなくなってしまっており、オタクによりチョーカーが外されたギャルは「あれ…?私はいったい…」と我に返る。ギャルはいつの間にかチョーカーに心を支配されていたのだ…。

そして4日目〜99日目は“チョーカーの工作員”により記録が抹消され、迎えた100日目。ギャルに本来の姿はなく、脳みそにチョーカーが巻かれただけの状態だったが、いつものように「オタクくんさぁ…」と悪態をつく始末。

オタクくんは血だらけになりながらギャルを救出すると、ギャルは「あれ…?私…寝てたの?」と目を覚ます。そんなギャルにオタクくんは「あぁ…全ては悪い夢でござるよ…」と優しく伝える。

すると急にギャルの身体から大量のチョーカーが発生。この無数のチョーカーは瞬く間に地球を覆い隠し、人類への攻撃を開始する。人類はこれに対抗すべく“世界軍事同盟”を発足させ、チョーカーへ宣戦布告を行う。こうして“第五次チョーカー大戦”が始まるのだった――。

他に類を見ない独特な設定とストーリー展開に、ネット上では「何がどうしてこうなった…」「突然壮大な物語になってビックリした!」「ギャルとオタクのラブコメかと思いきや、チョーカーが暴走するのカオスすぎる(笑)」など、急展開に驚く人が続出。

また、「3日目から100日目の間に何があったのか気になる…」「“第五次チョーカー大戦”になってるけど、チョーカーの工作員に記録を抹消された期間に何度か大戦が起きてたってこと?」など、“空白の期間”での出来事を心配する声も寄せられていた。

■オタクくんへのいじりは「実はギャルなりの愛情表現です」

――『100日後に世界を滅ぼすギャルとチョーカー 100日目』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

X(旧Twitter)上において、チョーカーをつけたギャルを描くと炎上しがちなので、「じゃあ逆にもっとたくさんつけてやろう」と思ったのがきっかけです。

――本作では、“ギャル×チョーカー”という一風変わった組み合わせが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

「ギャルがなんぼチョーカーつけたってええやろ」というメッセージ性を込めて描きました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

チョーカーがだんだん増えていく様は、我ながら爽快感があると思います。

――チョーカーはなぜ暴走を始めて人類への攻撃を始めたのでしょうか?

私は人類なのでわかりませんが、しょうもないことを争いに発展させる人類に呆れ果ててしまったのではないでしょうか。

――「オタクくん」と「ギャル」、そして「チョーカーの工作員」はどういった関係なのでしょうか?

オタクくんはよくギャルにいじられていますが、実はギャルなりの愛情表現です。チョーカーの工作員とは、人類を内部から崩壊させようとたくらむ悪い奴らです。フェイクニュースなどもこいつらが流しているらしいです。

――今後の展望や目標をお教えください。

商業連載が終わったので、しばらくはゆるゆると個人での活動をしていきたいと思っています!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

今後は理解しやすい漫画を心がけていきたいと思っておりますので、見離さないでいただけると助かります!