横浜流星が主演を務める2025年1月スタートの大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK総合ほか)に、小芝風花が出演することが発表された。

森下佳子が脚本を務める本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く、笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ。

■小芝風花が“伝説の遊女”を演じる

大河ドラマ初出演となる小芝は、蔦重の幼なじみで“伝説”の遊女・花の井(五代目瀬川)を演じる。花の井は、蔦屋重三郎 (横浜)とともに親に“捨てられ”吉原で育った幼なじみで、何でも話せる良き相談相手。

時に蔦重を助け助けられながら、ともに生まれ育った吉原の再興に尽力を注ぐ、という役どころだ。出演にあたり小芝がコメントを寄せた。

■小芝風花(花の井役) コメント

今回、蔦重の幼なじみであり、伝説の遊女である「花の井」を演じさせていただきます。

私は大河ドラマに出演させていただくのも初めてなのですが、“伝説の遊女”ということで余計に緊張しております。

凛と美しくもあり、時にはバシッと蔦重の背中を押すような男前さも持ち合わせている花の井を、精一杯演じたいと思います。

■大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」あらすじ

18世紀半ば、人口は100万人を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重こと蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。

血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。

折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人が輩出。

蔦重は、朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。

蔦重が見いだした才能は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。

しかし時世は移り変わり、田沼意次は失脚。代わりに台頭した松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。

周囲では江戸追放や死に追いやられるものもあらわれる。蔦重は、その後も幕府からの執拗な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う。

命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛けるのだった。