櫻井翔主演のドラマ「新空港占拠」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第6話が2月17日に放送。占拠事件を起こした獣たちの真の目的が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

■空港建設を巡る5年前の事件の“うそ”が明らかに

本作は、2023年に放送された「大病院占拠」(日本テレビ系)の続編。神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」を突如として獣の面をかぶった武装集団が占拠。神奈川県警捜査一課の武蔵三郎(櫻井)が再び巻き込まれる。与えられた期限はわずか1日。極限状態で繰り広げられるタイムリミット・バトル・サスペンスとなる。

武蔵の妻で心臓外科医の裕子を比嘉愛未、裕子に接触する謎の男をジェシー(SixTONES)、事件の指揮官を務める神奈川県警刑事部捜査一課特殊班(SIS)管理官・和泉さくらをソニン、武蔵の姉で人質となっている神奈川県議会議員・二葉を奥貫薫が演じる。

第6話は、5年前に空港建設を反対していた人物が殺された「百首事件」に絡む空港会社社長・天童(黒沢あすか)のうそが暴かれた。同事件の被害者は、獣のメンバーである“羊”こと詩(山本千尋)と“兎”こと奏(安斉星来)の父。加害者として逮捕されたのは同じく獣のメンバーである“馬”こと堀江(竹内まなぶ)と“猪”こと松長(後藤剛範)、“牛”こと掛川(サーヤ)だったが、実は天童に命じられた横浜署署長・川越(片桐仁)の犯行だった。

■獣たちの本当の目的とは?

川越は、“虎”こと丹波(平山浩行)の妻で“猿”こと直樹(岩瀬洋志)の母をも殺害していた人物。いずれもその背景には空港建設が関係する。

それが占拠事件の焦点となっていることは推測できるが、大きな謎は“山猫”の存在だ。獣のリーダー“龍”こと悠月(高橋メアリージュン)は、ついに本当の目的を明かす。「天童美香の裏には黒幕がいる。その名は山猫。天童は山猫のためにすべての罪を犯した。山猫の正体を明らかにすること」なのだと。

悠月は、武蔵にそれが次の使命だと言い放ち、できなければ空港内に捕らえられている二葉ら人質の部屋に仕掛けた爆弾を起動する予定だ。

■山猫を突き止めるため武蔵が動く

山猫は、服毒自殺をした川越がその死の間際に「そいつが誰なのか突き止めようとしたものは全員…」と怯えながら言い残したほど、恐ろしい存在だ。

武蔵は二葉を心配しつつ、突破口を見つけようと、人質から解放された空港の顧問弁護士を務める米沢(長田成哉)に話を聞くことに。米沢は「影…。私は姿を見たことはありません。でも莫大な資産と人脈を基に、政界や財界を裏で牛耳っている人物です」と語った。そして、空港建設を計画したのも山猫で、窓口になっている北見(手塚とおる)は、おそらく正体を知っているはずだと明かした。

さらに解放された天童が武蔵と「取引したい」と申し出た。山猫の正体は知らないが「突き止める方法なら知っている」と天童。条件は自分の罪をすべて不起訴にすること。そうすれば、“ある場所”に案内すると言う。

だが、警察の上層部はその取り引きには応じないと判断。その間に、山猫の存在をほのめかしていた病院占拠事件のリーダー・大和(菊池風磨)について調べていた横浜署警部補・本庄(瀧内公美)が、大和が獣の“蛇”こと駿河(宮本茉由)に山猫が空港に現れる日=占拠事件が起きた日を暗号で送っていたようだと告げた。

さくらは、武蔵と本庄にもう一度大和から話を聞いてくるように命じるが、本庄に先に行かせて武蔵が向かったのは天童のところ。

一方、人質たちも時限爆弾のタイムリミットが迫る中で行動を起こし、掛川を逆に人質とした。さらに、謎の男が獣のメンバーの一人、“鼠”であることが判明した。

“山猫”に向かって物語は突き進む。山猫は空港内にいると分かった時の武蔵の鋭い目つきが印象的だったが、上層部の判断を無視した行動に出たことが物語を動かしていくだろう。空港内にいるとしたら誰なのか、人質の中に隠れているのか。そして、鼠が別行動していたのはなぜなのか。浮かんで消える可能性に面白さが増す。

ようやく“鼠”の素顔が明かされたこともあり、タイトルがトレンド1位になる反響に。SNSには「山猫は誰?」とその正体を考察するほか、「面白くなってきた」「ゾワゾワした」「来週早くきて」と期待の声が上がった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部