EXITが木曜MCを務めるニュース番組「ABEMA Prime」(毎週月〜金曜夜9:00-11:00 ABEMA NEWSチャンネル)の2月15日の放送回では、肉じゃがの発祥地をめぐって、25年以上も対立している京都・舞鶴市と広島・呉市の当事者が激論を交わした。

肉じゃがは、海軍の東郷平八郎から「留学中に食べたビーフシチューを作ってほしい」と命じられた部下が、試行錯誤の末に完成させた「甘煮」をルーツとする説が有力視されており、この「甘煮」の作り方が書かれた教科書が発見されたことを根拠に、舞鶴が発祥地を宣言した。しかし、その2年後に、「舞鶴の10年前に、東郷さんが赴任していたからウチが元祖」と呉が名乗りをあげた。

番組で双方に主張を聞くと、舞鶴側は「呉の主張は、とんでもないウソです」と一蹴、呉側も「戦後に教科書が発見されたと言うが、僕たちは大空襲で燃えてしまって残ってないんよ」とゆずらぬ姿勢を見せた。

また、調理方法をめぐっては、舞鶴は教科書どおりの調理時間、呉は具材をそれぞれ忠実に再現するなど、意見が食い違った。

そんな最中、舞鶴と呉が裏で結託し「グルメ交流会」を毎年、開催していることが明かされ、番組MCのEXITのりんたろー。は、「毎年、こすっているくだりを見せられた(笑)」とツッコむと、舞鶴側のゲストは「テレビや新聞社がたくさん取材にきて、交流会は大盛りあがり。最初は、『呉をやっつけるぞ』と殴りこみにいったのに、これだけ盛りあがるんやったら、決着をつけたらもったいないと思った(笑)」と本音をもらした。

■りんたろー。は

りんたろー。は「この論争を、町おこしのお手本とするべき。地元を盛りあげるために手を組み、あえて発祥地を決めない。まさにコレだなって思いました」とし、さらに「僕の地元である静岡・浜松市は、ある日、突然『餃子の街』と名乗り出した。当時は、地元の人が餃子を食べている印象がなかったし、ライバルとされる栃木・宇都宮市の餃子のほうが、レベルが違うくらいおいしかった(笑)。でも、手をあげ続けたことによって、浜松餃子が本当においしくなったし、餃子店も増えて盛りあがってきた。町おこしは『コレで行くんだ!』と決めて、ブレずにがんばることが大事だと実感した」と話した。

相方の兼近大樹は「ライバルがいることは、レベルアップするためにも非常に重要」とした上で、「このまま切磋琢磨していったら、東郷平八郎が本当に食べたかったビーフシチューを超える日が来ます。舞鶴と呉でビーフシチューを超えていきましょうよ」とエールを送った。