2月29日(木)よりスタートするドラマ特区「シンデレラ・コンプレックス」(毎週木曜深夜0:59-1:29ほか、MBSほか)の1話先行試写・完成披露トークイベントが2月25日(日)に都内にて行われ、W主演の田中美久と飯島寛騎、共演の森愁斗(BUDDiiS)、宇垣美里が登壇。「共演者の愛されポイント・意外な一面」や「もしも1つだけ魔法を使えるなら?」などをテーマにトークを行った。

■幸せな日常を破壊したのは、一人の女子高生だった――

同作は、韓国発の縦型漫画「Webtoon」で4億ビューを突破した同名作を原作に、教師と教え子の禁断の不倫から始まる過激でセンセーショナルな人間模様を描く“ラブサイコスリラー”。イケメン教師×地雷系JK×謎多きDK×サレ妻が、予測不能で中毒的な物語を繰り広げる。

何度も整形を重ね、狂気的な秘密を抱える地雷系女子高生・前園由良を田中、愛妻家で知られるも、由良に誘惑され欲望にあらがえない教師・相沢陽介を飯島、由良と同じ高校に通う生徒で、周りにうまくなじめずどこか陰のある高校生・工藤要を森、陽介の妻で、同じ高校で働く生徒思いの教師・相沢舞を宇垣が演じる。

■飯島寛騎、田中美久の役者魂を絶賛

「共演者の愛されポイント・意外な一面」について問われると、森は飯島のことを「一緒にいると安心するというか、自然とついていきたくなるような雰囲気が漂っていて、一緒にお仕事ができてよかったなと思います」と語る。また、撮影現場ではサウナの話で盛り上がったといい、「一緒に行けたらいいな」とラブコール。飯島も「行こうよ」と応じ、舞台上で約束を交わしていた。

田中は飯島の「意外な一面」について、「ご飯をたくさん食べる」と回答。また、飯島演じる陽介に攻撃されるシーンが多かった宇垣は、カットがかかった後の飯島について、「すまなそうな顔をしていて、優しさがにじみ出ていた」と明かした。

田中の「愛されポイント」について、森は「愛情たくさんで、スタッフさんとか共演者の方の懐にすぐに入るような小動物感というか、かわいがられる感はすごいあるなと思いますね。愛されキャラだなと思います」とコメント。

飯島も「もちろんその“愛され”もあるんですけど、やっぱり田中さん自身の、今回の由良という役へのチャレンジ、心意気というかそういう熱意がものすごく伝わってきて、役者魂があるなと。後半に進むにつれて過激なシーンとかがあるんですけど、『飯島さん、ぶってください!』と言ってくれるような方で、すごくいいなって。僕も発見になったというか、そこがすごく印象的でした」と続いた。

一方、森の「意外な一面」ついて、田中は「意外ではないんですけど、すごく真面目だなって。『C\C(シンデレラ\コンプレックス)'24』のダンスをすごく丁寧に覚えてくださったりだとか、私服もおしゃれですし…意外な一面…難しいですね。なんだろう…」と逡巡。

しばらくするとハッと思いつき、「意外と静かでびっくりしました。演技以外で喋っているところを1回も見たことない」と暴露。森は「喋ってるよ(笑)」と反論するが、「挨拶しかしてない気がして(笑)。静かですよね?」と笑い合っていた。

宇垣は森について「ゆったりした空気が周りに流れていて、一緒のシーンだと、なんかこうほわっと緊張がとけるというか、肩の力がふっと抜けて一息つけるような気がして、一緒のシーンはすごく楽しみでした」と笑顔で語る。

続けて、「人見知りなんだなと思っていたんですけど、途中でちょこちょこふざけてくれるところがめちゃくちゃかわいくて、 ちょっとずつ心を開きはじめているなと、野生動物を見ているような感じでほほ笑ましく思っておりました」と告白した。

そんな宇垣について、森は「余裕がある大人の女性ですてきだなと思いますし、同じシーンを撮影しているときとかも、自分の思いを監督さんとすり合わせたりしているので、すごく真面目な方だなという印象もありますね」と称賛。

田中も「役とは全然違って、宇垣さん自身は、強い女性で、芯があって、自分の意見をちゃんと持っている」と同調。「初めて共演させていただいて、すてきな方だなと思ってファンになっちゃいました。大好きです」と告白し、宇垣は「ご褒美タイム…ありがとうございます」と恐縮していた。

■森愁斗の願いに、飯島寛騎&宇垣美里が反省

後半では、妖精が魔法を使ってシンデレラを王子の元へと導く童話「シンデレラ」にちなみ、「もしも1つだけ魔法を使えるなら?」をテーマにしたフリップトークを実施。

全てひらがなで「おそらをとびたい」と回答した飯島は、その独特な字体をツッコまれながらも、「空って飛んでみたいじゃないですか。空の表現をしてみたいという興味本位です」とコメント。「空を飛んで何をしたい?」とさらに追及されると、「えー何しよう。悪いことがしたいな(笑)」とにやりと笑う。

田中は「身長が伸びる」と回答し、「身長が低いので、キスシーンをするときに身長が足りなくてできなかったんですよね。カメラに映っていないところで飯島さんがちょっと足を曲げてくださっていて。すごくきつい体勢をさせることが多くて申し訳ないなと思ったし、個人的にやっぱりもうちょっと身長が伸びた方がうれしいな」と理由を述べた。

宇垣は「動物と話せる人になりたい」と回答。「動物がすごく好きで犬を飼っているんですけど、気持ちが分かったらどれだけいいだろうと思うことが日々ありまして。遊びたいなと思っておもちゃとかを出すと『それじゃない』みたいな顔をしているときがあるので、言葉が分かればなと思います」と思いを口にした。

「幸せで溢れる魔法」と回答した森は、「幸せで溢れればいいなという願望ですね。僕だけ幸せとかではなく、僕もこういうお仕事をしていますから、みんなに幸せを与えて、その幸せを受け取ってまたみんなが誰かに、と、連鎖していけばいいな」と真っすぐに語る。

すると、それを聞いた宇垣は「今、私は反省しました。私利私欲で…」としょんぼり。飯島もうなずき、「何が『空を飛びたい』だ!」と自らツッコミを入れ来場者を笑わせていた。

■“本当にぶっ壊れた、すごく楽しい作品”

「作品の見どころ」について、宇垣は「このドラマは、ちょっと非現実だけど、現実の近いところで起こるホラーだと思っています。なので、皆さんに『怖い』と思いながら見てほしいですし、舞を襲ってくる“怪物・妖怪”たちの中にも、ちょっとでも分かるなという部分がきっとあると思うので、自分の中に眠る“陽介っぽさ”とか“由良っぽさ”を見つけてゾクッとしていただけたらなというふうに思ってます」と呼び掛ける。

森は「いろいろな愛の形があって、その中で問題がいろいろと起きて、ハラハラドキドキと、すごく展開が早くて目が離せないシーンがいっぱいあると思うので、ぜひ見逃さないようにじっくり見ていただけたらうれしいなと思います」とコメント。

飯島は「どうも、怪物です」とおどけながらも、「本当にぶっ壊れた、すごく楽しい、スリリングのある“ラブサイコスリラー”な作品です。僕のことは嫌いでもいいと思っていて、それが逆にこの作品にとって良いことだなと思うので、 そうやって皆さんとこの作品を作っていけたらすごくいいな、幸せだなと思っております」と熱く語った。

田中も「どうも、化け物です」と便乗し、笑いを誘う。そして、「私(由良)は、幸せな夫婦教師の間をぶち壊す人でもあり、自分の思い通りになるように本当に細かいところまで計画している女の子です。見てくださる皆様は、なんだこの子と思ったり、ひどい子だと思ったり、怖いと思ったりするかもしれないんですけど、由良ちゃんには由良ちゃんなりの気持ちがあるので、たくさん由良ちゃんのことを知っていただいて、少しでも由良ちゃんのことを好きになってもらえたらうれしいなとも思います」と笑顔を見せる。

続けて、「それぞれが魅力的な役なので、たくさんの方に『面白い』『ハラハラする』と思って楽しんでもらえる作品になったらいいなと思いますし、この由良ちゃんの行動力が、違う面でたくさんの方に勇気を与えれられる、計画して行動しようと思ってもらえる作品にもなれたらいいなと思うので、 これからの話も楽しみにしていただきたいなと思います」と呼び掛け、イベントは終了した。