簡秀吉と西山潤がW主演を務める「好きやねんけどどうやろか」(毎週木曜夜0:54-1:24、読売テレビ)の最終話が3月14日に放送された。栄枝(簡)と曽我(西山)がいったん別れたものの、結びつきをさらに強めてキスするようすに胸が熱くなった。SNSでも、「ふたりが幸せそうでこっちまでなんだか幸せな気持ちになります」「遠距離のムズキュンとか考えるだけでも心臓がそわそわする」「良かったよー泣けたよー」と視聴者が盛り上がった。(以下、作品のネタバレを含みます)

■「好きやねんけどどうやろか」とは

同作は2013年より連載開始された漫画「好きやねんけどどうやろか」(千葉リョウコ/海王社)が原作のBLコミック。家庭的な小料理屋を舞台に、誰とでもフレンドリーに話すことのできる肉食系関西弁イケメン店主・松本栄枝(簡)と、東京から転勤してきてきたものの関西の空気に馴染めない真面目なバツイチサラリーマン・曽我久志(西山)による、愛おしくももどかしい“ムズキュンラブストーリー”となっている。

栄枝と3年前に別れた元恋人・中津瑞樹役に奥野壮、また久志と同僚で大阪生まれ大阪育ちの歯に衣着せぬ物言いが特徴的なキャラクター・神田数代役に村瀬紗英、さらに栄枝と長年の付き合いがあり、良き理解者ともいえる幼馴染・龍田要役には、堀家一希が抜擢。これらのキャストは、いずれもドラマオリジナルキャラクターとして登場し、栄枝と久志の周囲を取り囲む主要キャラクターとなる。

■栄枝と曽我は別れを決断する

松本栄枝は母親が遺した大阪下町・路地裏にある安くて美味くて家庭的なメニューを出す小料理屋「たまえ」を切り盛りする若き店主。コテコテの関西弁を使う栄枝は、老若男女問わず誰にでもフレンドリーな性格で、居心地の良いお店はいつも常連で賑わっていた。

そんなある日、東京から大阪に転勤してきたバツイチサラリーマン・曽我久志が、上司に連れられて「たまえ」を訪れる。栄枝は自分が作った料理を綺麗に食べる曽我を見て一目惚れをしてしまい、唐突に「好きやんねんけど、どうやろか」と告白する。

お互いに自分を必要としてくれる人がいる場所に居ようと別れを決断した栄枝(簡秀吉)と曽我(西山潤)。自分から別れを切り出したものの、栄枝はすぐには立ち直れない。

栄枝は誕生日を迎え、数代(村瀬紗英)や要(堀家一希)、常連たちが誕生日パーティーを開いてくれる中、東京にいる曽我から小包とメッセージ動画が届く。一方、出張で大阪に来ていた曽我は、栄枝に会わずに帰ろうとしていたところを数代に捕まり、「たまえ」に行くことを促される。

しかし、曽我が店に行くと閉まっており、なんと栄枝は曽我に会いに東京を訪れていて2人は入れ違ってしまう。

■曽我「栄枝くん、好きやねんけど、どうやろか?」

曽我の提案で中間地点の浜松で2人は会うことに。一緒に鰻を食べながら1泊していく話をして、川辺を歩く2人。曽我は栄枝を呼び止めて「俺、ずっと栄枝くんに会いたかった」と抱きつき、「今のうちにはっきりしておきたくて。やっぱり俺、栄枝くんと遠距離恋愛がんばってみたい。俺、栄枝くんじゃなきゃダメなんだ」と続ける。

そして、曽我は栄枝をまっすぐに見つめて「栄枝くん、好きやねんけど、どうやろか?」と聞く。栄枝は「下手くそな関西弁やな」と笑ったあと、真剣な面持ちで「俺も曽我さんやないとあかん。末永くよろしゅう頼んます」と告げる。

曽我が唇を寄せていき、夕日をバックに2人はキスして笑い合うのだった。

いったん距離を置いて、さらに結びつきを強めた2人に胸が熱くなった。SNSでも「ふたりが幸せそうでこっちまでなんだか幸せな気持ちになります」「遠距離のムズキュンとか考えるだけでも心臓がそわそわする」「良かったよー泣けたよー」と視聴者が盛り上がった。

◆構成・文=牧島史佳