深田竜生(少年忍者)、矢花黎(7 MEN 侍)、田鍋梨々花、吉田美月喜がクワトロ主演を務めるドラマシャワー「マイストロベリーフィルム」(毎週木曜深夜1:29-1:59ほか、MBSほか)の第6話が3月21日に放送された。光への思いを口にするもののごまかして笑う凌の姿を見ているだけで胸がギュウッと苦しくなり、SNSでも「凌〜(号泣顔)」「切なああああい」とコメントが寄せられた。(以下、作品のネタバレを含みます)

■「マイストロベリーフィルム」とは

同作は、フィルムを通じて交錯する4人の高校生の思いを描く青春ドラマ。端正な容姿で注目を集めているが目立つことは苦手、かつ音楽作りが趣味の市川凌を深田、コミュニケーション力は高いが調子に乗りやすく、夢中になれるものが無いことが悩みの遠山光を矢花、フィルムの美少女・村崎美波を田鍋、バトミントン部所属で活発な性格の、古道具に詳しい中村千花を吉田が演じる。

さらに凌、光、千花が通う高校の教師・松岡役に小島聖が配役され、厳格な雰囲気の中にどこか寂しさを覚えるたたずまいで、青春できらめく高校生たちの世界にスパイスを加える。

オープニング主題歌は、クボタカイがドラマのキーアイテムである8mmフィルムから着想を得て書き下ろした新曲「フラッシュバックメモリーズ」。本作の登場人物の揺れ動く感情に寄り添った優しいメロディーと歌詞で作品を彩る。

エンディング主題歌は、「JAPANESE TAKUROKU INDIE POP」をコンセプトに活動するユニット・Quwが歌う「Cropping」。楽曲名の「Cropping」は和訳すると「切り取り(トリミング)」という意味があり、美しい情景や喜怒哀楽といった生活の中の一瞬を切り取って忘れたくない、といった意味が込められている。

■凌、光、千花、美波、4人の思いが交錯する

高校2年生の凌、光、千花は秘めた感情を抱えながら、一見平穏な高校生活を送っている。ある日、光と千花は校内の古びた倉庫で8mmフィルムを見つける。映写機に映し出された美しい少女に魅了された光は、凌と千花を巻き込んで校内で聞き込みを始める。そんな中、凌、光、千花の前にフィルムの少女・美波が転校生として現れる。

人に壁を作りがちな凌は、気さくな光にだけは心を許していたが、美波の登場によって気持ちが乱されていく。そして、そんな凌の思いを知りながら、千花は光の恋を応援することに。

ある休日、凌、光、美波、千花は4人で遊びに行くことになる。砂浜でフィルムと同じフレームで美波を撮影する光の楽しげな様子を、凌は切なそうに眺めていた。そして、千花はそんな凌の視線に気付いていた。

■凌「っと言えないって思ってた。言えないって」

休み明けの教室で、凌は机に突っ伏している千花に話し掛けることができずにいた。そんな2人の様子を見ていた美波は、放課後の倉庫で凌に真実を伝える。一方、光は美波を喫茶店に誘い出し、いちごパフェのリベンジを試みるが、上手くいかずに失敗してしまう。

夜に凌を公園に呼び出して、恋の悩みを話す光。凌に「美波のことを好きにならないよな?」と光が尋ねると、凌は「なるわけねぇだろ、お前がいるのに」と返す。「え?」と光が驚くと「光が美波のこと好きなの知ってんだから、美波のこと好きになるわけねぇだろ」と凌は答える。

「だよな。いや、今の言い方だじゃ、まるでお前が俺のこと好きみたいじゃんか」と光が言うと、凌は「うん」と答えて長い沈黙が流れる。そして、凌が「友だちとしてな」と笑うと、光は安心したかのように「お前ふざけんなよ」と言って凌にじゃれつく。凌は笑いながら「ずっと言えないって思ってた。言えないって」と心のなかでつぶやくのだった。

密かに光に思いを寄せている凌の気持ちを思うとギュウッと胸が苦しくなった。SNSでも「凌〜(号泣顔)」「光くんに気持ち伝えて誤魔化す凌くんはやっぱり切ない」「いろいろごちゃ混ぜで複雑な感情になるわ…」「切なああああい」と視聴者のコメントが寄せられた。

◆構成・文=牧島史佳