将来のためにダメ男と別れるべきかと葛藤するアラサー女子のリアルを描く「好きなオトコと別れたい」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)が、いよいよ4月3日(水)から放送スタート。本作で、30歳を目前にして結婚や将来に不安を覚える白石郁子を演じる堀田茜と、定職にも就かず郁子の家に居候しているが、なぜか憎めないダメ男・黒川浩次を演じる毎熊克哉にインタビューを実施した。

■毎熊「やっぱり好きな人といた方がいいんですよね」

堀田:郁子も浩次も愛らしいところがある人物。特に浩次は、ダメ男と一言で言ってしまえばもちろんそうですが、人間として愛したくなる要素がたくさんあるので、郁子の気持ちが分かります。

毎熊:浩次は34歳無職、お金もない。それだけを聞いたらろくでもない人でダメだなと思っちゃいますが(笑)。浩次一人だと世間の決めた幸せは見つけられない気がしますが、郁子と一緒なら自分たちの独自のカタチの幸せを見つけられるのかもと思いました。僕自身、世間からの見られ方を気にしてしまうところがあるので、郁子の揺れ動く感じも分かります。

堀田:郁子が婚活しようと思う気持ちも分かります。浩次のような人と一緒になるのは不安が大きいので(笑)。結婚を考えたら家族や友達に喜んでもらいたいですし。でも、郁子はきっと浩次以上の人には出会えないという確信があるんじゃないかな。私も肩書や目に見えるところだけではない、その人なりの魅力を見つけられる人でありたいとすごく思いました。

毎熊:まぁ浩次はもうちょっとちゃんとした方がいいと思うけど(笑)。でも人に甘えられるというのは少しうらやましいな。僕自身が人に頼るのが少し苦手なんで…。ちなみに、僕が郁子のちょっとした友達だったら、“好きならしょうがないんじゃない?”と見守っていた気もします。周りの価値観ではなく、自分がいいと思っていることをした方が長い人生いいと思うので。やっぱり好きな人といた方がいいんですよね。

■堀田「好きな気持ちだけではどうしようもできない…」

――郁子は浩次との関係を清算したいと思いつつも、お互いの居心地の良さと浩次の優しさに踏ん切りをつけることができない。

堀田:2人で過ごす平凡なシーンがすごく魅力的。第1話で浩次が郁子を家の前で待っているシーンがあるんですが、何か家に入れてしまいたくなる感じがあって…。キュンとしちゃいました。

毎熊:2人だけの狭い世界で一生懸命頑張っている姿はすごく魅力的。浩次は郁子のことを特別だと思っていますが、基本、誰に対しても接し方が同じなところもすごくいいキャラだと思います。

堀田:誰に対しても平等で下心や裏の気持ちがないところを郁子はたくさん見ているからこそ、愛が深まっているんだと思います。ただ、好きな気持ちだけではどうしようもできない…。難しいです。

毎熊:郁子は酔っぱらってダメダメになってるところがかわいい。

堀田:素を出しているんですよね。郁子はこれまで付き合った人には素を出せなかったので、本当に出会うべくして出会った2人です。

――しっかり者だけどどこか抜けている郁子とダメ男だけど愛すべきキャラクターの浩次を、堀田と毎熊が温かい雰囲気で演じていく。

毎熊:長年付き合っている2人の空気感を最初はどう出せるのか不安でしたが、現場に入ってすぐに大丈夫という確信が持てました。

堀田:浩次の人に愛される雰囲気が、包容力のある毎熊さんにぴったり。リラックスして撮影に臨めています。2人の関係がどうなるのか、見守ってください!

取材・文=玉置晴子