平日朝7:00よりABEMA NEWSチャンネルにて生放送されている、ニュース番組「ABEMA Morning」4月10日の放送では、世界初の「インターンレスラー」が、プロデビュー戦に挑む様子に独占密着した。

プロレス団体・DDTプロレスリング(以下、DDT)は、インターンシップ制度を導入し、学生プロレス団体・一橋大学世界プロレスリング同盟(HWWA)で「“母の子”マザコン・キッド」をリングネームとする現役大学生の鈴木翼選手が、継続的に試合出場することを発表した。注目が集まる世界初の試みとなる「インターンレスラー」の鈴木選手のプロデビュー戦に挑戦する姿に、「ABEMA Morning」では密着した。

鈴木選手がインターンとしてプロのリングに上がるきっかけとなったのは、2023年1月に開催されたDDTの興行「ノーギャランブル」。プロとアマチュアが入り乱れて闘うリングに鈴木選手も参戦すると、CyberFightの高木三四郎社長は「この子はモノが違う」と目を留め、「プロレスも学生が参加できる場があれば良いのにと思っていたところだったし、プロレスラーになりたい人がそんなに多くない時代に、“インターン”というかたちで間口を広げようと思った」とインターンレスラーの誕生のきっかけを語った。

鈴木選手のプロデビュー戦の3週間前には、学生プロレスの面々が壮行試合を開催してくれたが、鈴木選手の姿はリングにはなく、鈴木選手は「肩甲骨のケガで試合に出られなくなった」と打ち明け、「ケガの具合はあまり良くないかもしれない。急ピッチで治したい」と危機感をあらわにした。

■プロデビュー戦

鈴木選手のプロデビュー戦、3月17日開催の「Judgement2024〜旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル〜」の当日を迎え、会場入りする鈴木選手に話を聞くと、ケガの状態は上向きで、会場入り前には「やれることはやってきたつもりなので、最後までがんばりたい」と意気込んだ一方、試合前の準備では、KO-Dタッグ王者の飯野雄貴選手から「顔色悪すぎだよ。真っ白だよ」と声をかけられるほど、強ばった表情の鈴木選手は、会場の東京・後楽園ホールを見わたした上で、「この規模で試合をやったことはないので、すごく緊張してます……」とつぶやく。

いざリングにあがると、堂々たるパフォーマンスを披露したものの、試合には惜しくも敗北するが、鈴木選手は「うまくいかなかった部分もあるけど、楽しかった。ファンの声援がうれしかった」と充実した表情を浮かべる。このデビュー戦を見た高木社長は、「相当緊張していたみたいでちょっとしたミスもあったが、彼は即戦力。見栄えも良かったし、この世界でやってやろうという気概が感じられて、100点満点に近いプロデビュー戦だったと思う」と太鼓判を押した。

今後の鈴木選手は、一定期間をDDTのプロレスラーとして活動し、団体との協議の上で正式入団するかどうかを決定する。高木社長は「僕らとしてはDDTに入ってほしい。あとは彼がやってみてどう思うか」と期待を寄せ、鈴木選手は「団体や選手の雰囲気が良くて、試合もユニークでスゴい団体だと思った。ここでやりたいと強く思いました」と語っていた。