仲野太賀“タツヤ”、渡辺大知“オカベ”と共に池松壮亮“半助”を青年部へ引き込む 問題あるタツヤの兄も街へ帰って来る<季節のない街>
■宮藤が20代の頃から切望していた企画を映像化
同作は、宮藤が20代のころから切望していた企画で、テレ東とディズニーの共同製作で実現した作品。原作小説は、1970年に黒澤明監督が「どですかでん」のタイトルで映画化したことでも知られており、映画は1972年の第44回アカデミー賞外国語映画賞(現・国際長編映画賞)にノミネートされた。
2023年8月にディズニープラスで先行配信が始まると、「笑って、泣いて、考えさせられた」「全キャラが愛おしい!」「苦しくなるけど、クスッと笑える。人生のような全10話」「宮藤官九郎の最高傑作」「今、見るべき作品」など、多数の称賛の声が寄せられた。
■群像劇を彩るキャストが多数集結
怪しげな男の指示で、街に住む人々の暮らしぶりを報告する仕事を請け負い、猫のトラと一緒に街に潜入する主人公・半助こと田中新助を演じるのは池松。街の青年部を率いる、母親の愛情に飢えた承認欲求高めな“親思い”の次男坊・タツヤ役を仲野太賀が務める。
また、街の近所に住む酒屋の息子で、好きな女の子目当てで街に出入りしているオカベを演じるのは渡辺大知。さらに、オカベが恋する街で一番内気なかつ子役は三浦透子、タツヤの母・しのぶ役は坂井真紀、「どですかでん」と叫びながら“見えない電車”を毎日1人で運転する六ちゃん役は濱田岳、六ちゃんの母・くに子役は片桐はいり、六ちゃんのよき理解者であり街を見守るたんばさん役はベンガル。
そして、向かいあった仮設住宅に暮らす親友同士である2組の夫婦の、増田益夫を増子直純(怒髪天)、その妻・光代を高橋メアリージュン、河口初太郎を荒川良々、その妻・良江をMEGUMIが演じる。
ほか、皆川猿時、又吉直樹、前田敦子、塚地武雅、藤井隆、鶴見辰吾、岩松了などのキャストが集結し、“全員ワケあり&いわくつき”の個性豊かな住人として登場する。
■第2話では――
12年前の災害“ナニ”で父を失いながら、母や幼い妹弟を支えて暮らす青年、与田タツヤ(仲野太賀)。明るく快活な彼は、街に出入りする酒屋の店員・オカベ(渡辺大知)と共に組んだ「青年部」に半助(池松壮亮)を引き込み、いつか仮設の街に若者が集うカフェを作りたいと夢を語る。
そんなタツヤと家族の元にヤクザものの兄・シンゴ(YOUNG DAIS)が帰ってくる。タツヤにとってシンゴは困った時だけ金を無心しにくる疫病神だが、母・しのぶ(坂井真紀)はシンゴを溺愛し、いつでもありったけのお金を渡してしまうのだった。ここ数年、コツコツ貯金をして、今度こそ仮設での生活を家族で抜け出そうとしていたタツヤは、どうにか兄を追い返そうとする。
――という物語が描かれる。
■「俺の出来の良さとかわいくなさがクローズアップされちゃって」
公式HPなどで公開されている予告動画は、タツヤのオールナレーション仕様となっている。
「出来の悪い子の方がかわいいって言うけど、限度があるっつうか、出来の悪い兄貴がひょっこり帰って来たもんで、俺の出来の良さとかわいくなさがクローズアップされちゃって、割と救いのない状況に陥る、季節のない街、第2話、親思い、お楽しみに。与田タツヤでした。Wi-Fi繋がりま〜す」という言葉と共に、突如帰ってくる金髪の兄、シンゴに飛びつく母・しのぶ、それを呆然と見つめるタツヤの姿が。
さらに、兄・シンゴに札束を渡すしのぶや、刃物を持ちながら歩く誰かのシルエット、走ったり叫んだりするタツヤの姿が切り取られている。