松本まりかが主演を務めるドラマ「ミス・ターゲット」(4月21日[日]スタート、毎週日曜夜10:00-10:54、テレビ朝日系)の記者会見が4月19日に都内にて行われ、松本のほか、上杉柊平、鈴木愛理、川西賢志郎、八嶋智人、筒井真理子、沢村一樹が出席した。

■豪華俳優陣が、松本の地上波連ドラ初主演作を彩る

同作は、さまざまな男を手玉に取ってきた百戦錬磨の女性結婚詐欺師が、本気の婚活に乗り出すエンタメラブストーリー。日本アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞した政池洋佑氏が脚本を担当し、松本が全国ネット地上波連ドラ初主演を務める。

松本が演じるのは、狙った「的」を決して逃さない“ミス・ターゲット”として暗躍するが、突如として婚活をスタートする朝倉すみれ役。

ほか、上杉は小さな幸せを大切にする和菓子職人・村松宗春役、鈴木はすみれの後輩で結婚詐欺師見習い・玉木萌役、川西は宗春の幼なじみで良き相談相手の稲垣謙役、八嶋はすみれの現在のターゲットである闇金業者・轟武蔵役で出演。

そして、筒井は元結婚詐欺師ですみれの師匠でありスナックのママ・馬淵弥生を、沢村が宗春の父であり物語の重要人物・松村竜太郎をそれぞれ演じる。

■ピュアピュアな“大人の純愛キラキラ青春詐欺物語”に

松本は、作品について「何と言っても、政池さんの描く“大人の純愛キラキラ青春詐欺物語”」と紹介。「多いな(笑)。キャッチフレーズが多めですね?」と八嶋からツッコまれつつ、「助監督が考えてくれたんですけど、記者会見でこの作品をどうやって説明したらいいかなと言っていたら、そんなワードが出てきて、披露させていただいたんです」と裏側を明かしていた。

さらに、「昨今珍しい、王道ラブストーリーだと思います。大人の青春。大人が真正面から純愛をしてみたらどうなるんだろうっていう、ありそうでなかった切り口」と見どころを説明。

隣に座る上杉に向け「ピュアピュアですよね?」と問うと、上杉もそれに同意し「いい大人の初恋物語みたいな感じがしますね」と語った。

■「今まで見たことのない上杉くん」

さらに、キャスト陣について、松本は「本当に持っているなと思うくらい、素晴らしいキャストの皆さんに集まっていただいた」と笑顔。

上杉については「今まで見たことのない上杉くん。こんなにかわいらしい人だったんだっていうのを、皆さん21日に気づいていただけると思います。本当にとってもかわいいんですよ」と力説。当の本人は「かわいいですか…?」と困惑しながら尋ね返していた。

続けて、「筒井さんは先日主演女優賞を取られて。愛理ちゃんは30歳を迎えて。いろいろなハッピーなことが続いて」とうれしそうに語る松本。

さらに「沢村さんは…尊敬しています。本当に本気で尊敬しています。芝居と、現場での居方ですね」と思いを伝えつつ、「八嶋さんは、今回八嶋さんじゃない役で出られて。そこは注目していただきたい」とユーモアたっぷりに紹介。「そりゃそうでしょ。毎回本人役じゃないですよ(笑)。この間の1回だけ。残りは大分僕じゃない役で30数年やってきたんですけど!」とキレのあるツッコミを炸裂させていた。

最後に「川西さんは連ドラが初めてだと。和牛を解散されて、4月なので、ほとんど初めてのお仕事みたいな。まさか出てくださると思っていなかったので驚きましたし、とってもうれしいです」と喜びを伝え、豪華キャスト陣を松本なりの言葉で紹介。川西は「すごいしっかり(解散を)言いますね?」とツッコミつつ、「こちらこそ!」と感謝を伝えていた。

■“チーム詐欺師”・“チーム居酒屋”で盛り上がる場面も

そんな松本の印象を、上杉は「本当に柔らかい方で、目を見てしっかりと偽りなく気持ちを伝えてくださる方」とコメント。「この作品をどう良くしようとたくさん考えられていて、それを率先してご自身が体現し、現場で先頭に立ってやってくださるので、その空気にみんなが引っ張られていく。主演として、松本さんの現場になっているなと思います」と“座長”の魅力を伝えた。

また、スナックでの撮影が多いという松本・鈴木・筒井の“チーム詐欺師”で盛り上がる一幕も。

鈴木は松本について「本当に尊敬できる女性」と話し、「これまでお姉さん的存在というものが人生においていなかったのですが、初めてお姉さまと呼びたい方ができた」とうれしそう。松本も「愛理ちゃんが出てくると、みんなが笑顔になるんです。本当に素直でとってもかわいらしくって」と絶賛。

筒井は「(スナックが)唯一すみれが本音を話せるところなので、リラックスしてしまって、アドリブで長くなって。それを楽しみにオンエアを見たいなと思っていたら、ほとんどカットされてた(笑)」と、3人での裏話を明かした。

対する“チーム居酒屋”では、上杉のかわいらしさが再度話題に。

上杉と親子役を演じる沢村は「僕自身、3人の息子がいて、上杉くんと同じぐらいの年頃なので、ほぼ素でやっていましたね。ほんとにね、かわいいんですよ、上杉くんが」とコメント。

川西も「居酒屋・もつ焼きチームとしては、基本僕は上杉くんと一緒に絡むシーンがほとんどで。シャープな顔立ちだし、すらっとしてスマートだから、勝手にクールなイメージがあったんですけど、さっき松本さんもおっしゃったようにかわいいんですよ。子犬みたいな…もし彼に尻尾があったらブンブン振ってるやろうなっていう、かわいいのよ。ちょっと好きやもん」と突如告白を。「8話くらいからここで始まり出すんじゃないか(笑)」と、冗談を言い、場を和ませていた。

■松本の発言に上杉が「うぶですか!?」「役だからね?」と反論

百戦錬磨の結婚詐欺師であるすみれと劇中で関わるのが、上杉演じる宗春と八嶋演じる轟。記者から「松本さんとお芝居をする中で、キュンとした瞬間はありますか?」と質問されると、上杉は「台本上ではテクニックのようなものがあるのですが、ずっと上目遣いで目をずっと見てお話してくるシーンがあって。それは心掴まれる瞬間ですね」と回答。

すると、その答えを聞いた松本が「上杉くんは…うぶだよね」とぽつり。これには上杉も「うぶですか!?」と驚きの表情に。

さらに松本が「上杉くんって、こうやってシュッとして見えるし、すごくワイルドな感じに見えるじゃないですか。もう全然違って。小学生の男の子みたいな。免疫がないですね、女の子に」と畳み掛けるように発言すると、上杉は「ありますって! 役だからね? すんごいんですから!」と反論し、笑いを誘っていた。

■「かなうこともあるという希望を信じて」新社会人にエール

また、ABCテレビに入社した新入社員も研修の一環で参加していた同会見。

松本は、「本当に私事なんですけれども、15歳でこの仕事を始めて25年目なんですけど、15歳のときにGP帯の主演ドラマをやれるような人になりたいなっていうふうに思って。でも、現実はかけ離れていて…」とキャリアをスタートさせた当時を回顧。

「そこから四半世紀経って、気づいたら今自分がそこに立てているという夢みたいなお話。これは本当に当たり前じゃないし、すごく奇跡みたいなことだと思うので、夢って思い続けたら、四半世紀ぐらいかかることもありますが、かなうこともあるという希望を信じて、これから仕事をしていっていただけたら」と、説得力のある言葉で新社会人たちにエールを送っていた。