伊原六花主演のドラマ「肝臓を奪われた妻」(毎週火曜夜0:24-0:54、日本テレビ系)。4月23日放送の第4話で、優香(伊原)の行動を探偵を使って逐一監視していた元夫・光星(桐山漣)が、復讐に奔走する彼女に“お仕置き”をして、優香を激しく動揺させた。(以下、ネタバレを含みます)

■肝臓を奪った元夫とその家族への復讐と共に、再び愛を信じて生きていく成長物語

本ドラマは、LINEマンガで配信中の、国内累計閲覧数が1億3300万ビュー(※2024年2月現在)を超える大人気の同名ウェブトゥーンが原作。自分がただの肝臓移植の為の道具だったと知った優香が、肝臓を奪ってスグに自分を捨てた夫とその家族に復讐の炎を燃やすストーリー。

しかし、ただの復讐劇ではなく、他人を信じられなくなった自分を支える周りの人々や守るべき我が子の為に、再び愛を信じて前を向いて歩いていく優香の成長物語にもなっている。

■ ピンチを脱した優香は、着々と復讐計画を進めているように見えたが…

復讐の為に、光星の妻・るり子(水崎綾女)から、現在彼女が一番大切にしている不倫相手・慎吾(夏生大湖)を奪おうとした優香だったが、不用意に彼の誘いに乗ったせいで彼に押し倒されるピンチに。間一髪で逃げる事ができたが、心底恐怖を感じてしまった自分を「情けない…」と戒め、改めて復讐を心に誓うのだった。

慎吾との関係をこのまま終わらせるわけにはいかない優香は、再び慎吾の元を訪れた。そして、るり子に「慎吾は私の男」と怒られた事があったせいで、受け入れる事ができなかったのだ、と詫び、まだ慎吾に気があるフリをして、彼の気持ちを繋ぎとめる事に成功。慎吾は、るり子に会っている時も頭の中は優香でいっぱいになっていた。

また、光星の妹・弘子(加藤千尋)の婚約者・賢三(田村健太郎)も、弘子との関係を切れない一方で優香にも未練があるのか「会いたい」と連絡をよこしてくる。優香の復讐計画は着々と進行しているように見えた。

■光星の罠にかかった優香…

だが、そんな優香の行動を、光星は探偵を雇い、逐一監視していた。探偵から送られてきた優香と賢三の密会写真を無表情で眺めながら、「お仕置き…しよっか。なぁ優香…」とつぶやくのだった。

ある日、優香がデリバリーの花束を指定場所に花束を届けに行くと、そこは弘子と賢三、両家の食事会の場だった。光星が秘書の名を使って注文して、優香をおびき寄せたのだ。光星の罠にかかってしまった事、そして、弘子への復讐は不発に終わった事を悟った優香はめまいを覚え、その場から走り去った。

■「いつだってキミは、奪われる側の人間なんだ」

優香を追いかけてきた光星は、「復讐のつもり?」と嘲笑したように言い、「キミがしてる事は全部わかってるよ。気付いてないとでも思った?僕が」と、獲物を射止めた蛇のような目つきで優香を眺めた。彼は、あからさまに動揺する優香の肩に手をかけて、「いつだってキミは奪われる側の人間なんだ。次はどんな事をしてくれるか、楽しみにしてるよ」と、闇しか感じられない恐ろしい目で彼女を覗き込んだ。

不意打ちの光星の脅しに動揺するのはわかるが、こんなにわかりやすく怯えた姿を見せたら、光星はまずます調子に乗るだけなのに…。5年ぶりに優香に会った弘子も「アイツ、まだ生きてたんだ」と意にも介していない様子。本物の悪魔に討ち勝つには、ワルになりきれない優香は弱すぎる。

光星の監視の目を逃れて、優香はどう復讐を遂げていくのだろうか…。次回、優香の協力者となる黒田(原田龍二)が、光星の母・聖子(櫻井淳子)に接近。優香に協力者が居る事に気付かない光星が、彼女1人に気を取られている間に、黒田が復讐代行を成功させてくれるのを願うばかり。また、優香に想いを告白した小栗(戸塚純貴)は、今後、復讐を手伝うのか、そばで見守るだけなのかも気になるところだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部
※桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ