川口春奈主演の金曜ドラマ「9ボーダー」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系) の第2話が4月26日に放送された。七苗(川口)が出会ったコウタロウ(松下洸平)。第2話でも視聴者をもさらに“沼”に陥れる言動が相次いだが、一方でミステリアスさが引き立つ展開にもなり、SNSが大いにざわついた。(以下、ネタバレを含みます)

■“ボーダー世代3姉妹”の奮闘を描く

同ドラマは、「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、19歳、29歳、39歳と、いわゆる大台を迎える前のラストイヤー=9ボーダー真っただ中の3姉妹が、モヤモヤや焦りを抱え、幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリー。

主人公の29歳の次女・大庭七苗(なな)を川口、39歳の長女・成澤六月(むつき)を木南晴夏、19歳の三女・大庭八海(はつみ)を畑芽育が演じる。

また、3姉妹の“3L”に大きく関わる人物として、物語のキーマンとなるコウタロウを松下洸平、六月が所長を務める会計事務所にやってくる自由奔放な新人公認会計士・松嶋朔を井之脇海、七苗と同い年で幼なじみの高木陽太を木戸大聖が扮(ふん)する。


■“コウタロウ沼”はさらに深く…

「俺のこと、好きになっていいよ」と言ったコウタロウのことが気になる七苗は、六月と八海を巻き込んで、記憶を失っているコウタロウの身元を明らかにするべく動き出すことに。

すると、コウタロウは、まだ調査に動いていないのにお礼のタンシチューを作り、七苗に出張帰りの空港まで届ける。「明日にでも行くね」と返事した七苗を驚かせただけでなく、視聴者も驚かせた。その一方で、「反則でしょ」「かわいすぎか」「コウタロウならなぜか許せる」と反響が。

「七苗さん、七苗ちゃん」と呼び方に戸惑う様子もかわいいかったが、終盤、仕事で悩みを抱えて一人公園にいた七苗の前に現れ、勇気づけ、優しく肩をトントンとしてねぎらいも。そして、「七苗。七苗って呼ぶって決めた」と突如呼び捨てにし、一度普通に手をつないでから、恋人つなぎへ。

あざと系のようで許してしまえるかわいさ。第1話での「ほんとは寂しい?」に続いて、寄り添ってくれる優しさ。そんなコウタロウに、とろけてしまいそうな展開だった。


■「1億円の男」ブラックコウタロウ爆誕!?

そんな中、記憶を失う前のコウタロウの様子が明らかに。商店街で七苗とコウタロウが聞き込みをすると、道に迷っているようだった、ワインを購入したということのほか、近くの公園で何者かと電話で言い争っていたという証言が得られた。

ワインは断片的によみがえった記憶にあったもの。また、8時30分に設定された腕時計のアラームと、誰かに会う予定があったのか。

さらにラストでは、コウタロウが働くバルに酒の納品に来た陽太が誤って落としてしまったコウタロウの荷物の中に、1億円を超える残高があるATMの利用明細票を見つけた。

商店街の証言を再現する描写ではブラックコートを着て、ちょっと危険な雰囲気も感じられたコウタロウ。この展開にSNSでは「何者なの?」「ミステリーが動き出した」「1億で謎が深まる」といった声と共に、「ブラックコウタロウも破壊力」「甘々もいいけどブラックもいい」「ブラックコウタロウもヤバイかもしれない」と新たな魅力に引き付けられる視聴者も続出し、タイトルがトレンド入りした。

◆文=ザテレビジョンドラマ部