「猿の惑星」(1968年)の“完全新作”として描かれる「猿の惑星/キングダム」(原題:Kingdom of the Planet of the Apes)が、5月10日に公開。このたび、本作の見どころを監督とキャスト陣が紹介する公開記念特別映像が公開された。

■ウェス・ボール監督「想像をはるかに超える世界を大きなスクリーンで体験して」

現在から300年後、人類と猿の立場が完全に逆転し、猿が独裁支配を目論む衝撃的な世界を大胆に描く。秘密を抱えた人間と若き猿が、世界を変えるため、猿の独裁に共に立ち向かう本作。

映像では、ウェス・ボール監督が「展開には悩まされたよ。(リブートシリーズの)シーザーの死から数百年後を舞台に決めた」と制作当初を振り返り、時代背景や物語の設定には特に気を遣ったと語る。過去を知らない猿の青年・ノアに関して「新たにノアが登場する。人間とエイプの過去を暴くんだ」とコメントし、人間と猿の立場が完全に逆転した世界の新たな物語の行方も示唆している。

また、映像後半では、キャスト陣が“猿が支配権を握り、荒廃した300年後の世界”の魅力を力説。力で全てを支配しようと目論む冷酷な独裁者プロキシマス・シーザーを演じるケヴィン・デュランドが「風景の描写も素晴らしいんだ」と語る。

CGとは思えないほどリアルに描かれる広大な世界観は「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」などの大作を数多く手掛けてきたVFXスタジオWETAが描き出した。

ある秘密を抱える人間の女性・ノヴァを演じるフレイヤ・アーランが「衰退した世界だけどとても美しく作られてる」と解説。高層ビルから木々が生い茂り、見たこともないほど巨大な森林が広がっていたり、浜に打ち上げられた巨大な船に猿の集落が築かれていたりと、人類の痕跡を感じさせつつも“猿が君臨する時代”の世界が広がる。

ウェス監督は「想像をはるかに超える作品をファンに届けたかった。大きなスクリーンで観てほしい」と、観る者の想像を遥かに超える圧倒的スケールで描かれた完全新作への熱い想いを語った。

■「猿の惑星/キングダム」あらすじ

かつて人間によって生み出された猿ウィルスが猛威をふるい、300年の時を経て大都会だった人間の世界は荒廃。人類は徐々に原始化し言語を失い、高い知能と言語を得た猿たちによって新たな文明が築かれていた。

そんな世界において、主人公・ノアは猿による完全な支配を目論む独裁者のプロキシマス・シーザーによって、大切な家族と故郷を奪われてしまう。助けに行く旅の途中でノヴァと遭遇し、これまで人間のことを野生動物の一種としか思っていなかったノアは、ノヴァと時間を共にすることで本当の人間、そして過去に猿と共存していた時代があったことを知り、猿による独裁に立ち向かっていく。

なお、「猿の惑星」などシリーズ過去作はディズニープラスで配信中。