山下智久が主演を務めるドラマ「ブルーモーメント」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FODでは毎週放送終了後から次週のエピソードを先行独占配信)の第4話が5月16日に放送されX(旧Twitter)ではトレンド入り。山下“晴原”と出口夏希“彩”の深まる師弟関係と、それを優しく見守るSDMメンバーに心を動かされた視聴者が多く、反響が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)

■甚大な気象災害から人命を守るため命がけで救助に立ち向かう「ブルーモーメント」

本作は、小沢かなの漫画「BLUE MOMENT」が原作。原作および番組タイトルの“ブルーモーメント”とは、日の出前と日の入り後のほんのわずかな間だけ、その街全体が濃い青色に染まる時間のこと。「ブルーモーメントを見られること」は、「いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられること」を意味する。

報道番組のお天気コーナーにも出演する気象庁気象研究所の研究官で、気象災害から人命を守るために活動するSDM本部(特別災害対策本部:内閣府直属のチームとして設置された組織)のリーダー格を務める晴原柑九朗を山下が演じる。晴原は、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かう。

主演の山下の他に、冷淡さを持ち、晴原に影響を与える気象研究所研究助手・雲田彩役で出口夏希、有能なレスキュー隊員・園部優吾役で水上恒司、神の腕を持つ脳外科医・汐見早霧役で夏帆、気象研究官で、晴原の最愛の婚約者・園部灯役で本田翼らが出演する。


■師弟関係を見守るチーム愛

3年前の出来事以来、ギクシャクしていた雲田姉妹の過去との対峙がみどころのひとつだった第4話。3年前つむじ風で被災し、車椅子生活を送ることになった姉・雲田真紀(石井杏奈)を支えたい思いで「頑張ろう」と言う彩だったが、真紀は「頑張れない人間に向かって頑張れって?それ形を変えた暴力だよ」と彩を突き放す。

その後、地元の市民課で働いていた真紀はSDMの防災授業で、彩と顔を合わせることに。しかしそこでも彩の親切心が空回りしてしまう。晴原や対策本部車ドライバー兼料理人のひかる(仁村紗和)に、親切心はおせっかいになることを指摘され、落ち込む彩。

もやもやした感情を吐き出したい彩だったが、晴原は「悩み相談の類は一切受け付けない」と聞くことを拒否。それでも彩は負けじと中国語で感情を口にする。一見突き放したような態度をとる晴原だったが「何事も表裏一体。おせっかいも100回続けば強い愛情だ」と彩を鼓舞。

「晴原先生は厳しいようでめちゃくちゃ大きい愛があるよね」という声の通り、これだけでも心が動くシーンだが、この師弟トークを邪魔しないようにSDMメンバーが外で待ってあげていた姿が描かれるとSNSでは「みんな外で待っててくれた」「師弟トーク終わるまで 外で待ってるメンバーも泣かす」「入るの待つ他のメンバーいいな、今のシーンめちゃめちゃ良かった」「チームSDM大好きすぎる」といった声が続出した。

■精鋭たちが個性発揮 新メンバーも加入

各分野から着々と集まり始めている精鋭揃いのSDMチーム。「こういう、一つ一つがまとまっていく話は胸アツ」という感想もあり、個性豊かなメンバーが、存在感を増している点も魅力の一つ。消防班チーフの優吾は、何事にもまっすぐ真摯に向き合う真面目で熱い男という印象が強かったが、まっすぐすぎるあまり天然な一面があることが次第に明らかに。

いとこだった灯への思いを聞いた早霧に「シスコン?」と聞かれて、力強く認める姿には「そんな堂々と言えることじゃないw」「堂々と『シスコン』言うな園部w」といったつっこみが。その後もキザなことを意図せずサラっと口にしてしまう優吾に「園部くんまじド直球www」「どストレートに気持ちを伝える優吾好き」といった声が寄せられた。

その他、医療班チーフとして加入することになった汐見には「汐見先生が来てから、ピリッと締まる感じがする! 思いを的確に言う汐見先生かっこいい」「夏帆さん加入してトークに面白味が増したな」といった声や「二面性を使い分けてるつもりの晴原 ド直球でマジメ過ぎる優吾 そして、それに冷静につっこむ汐見先生 関係性がいい感じ」といった声も。

エンディングでは新たに警察班チーフとして沢渡満(橋本じゅん)がSDMに加入することが明らかに。まとまり始めたSDMにとって吉と出るか凶と出るか、不安が高まる展開になった。

◆文=KanaKo