川口春奈主演の金曜ドラマ「9ボーダー」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系) の第5話が5月17日に放送された。七苗(川口)ら3姉妹の夢と恋がじっくり描かれていくなか、七苗とコウタロウ(松下洸平)のロマンチックなシーンが反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

■“ボーダー世代3姉妹”の奮闘を描く

同ドラマは、「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、19歳、29歳、39歳と、いわゆる大台を迎える前のラストイヤー=9ボーダー真っただ中の3姉妹が、モヤモヤや焦りを抱え、幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリー。

主人公の29歳の次女・大庭七苗(なな)を川口、39歳の長女・成澤六月(むつき)を木南晴夏、19歳の三女・大庭八海(はつみ)を畑芽育が演じる。

また、3姉妹の“3L”に大きく関わる人物として、物語のキーマンとなるコウタロウを松下洸平、六月が所長を務める会計事務所にやってくる自由奔放な新人公認会計士・松嶋朔を井之脇海、七苗と同い年で幼なじみの高木陽太を木戸大聖が扮(ふん)する。


■コウタロウが七苗をあるところへ誘う

会社を辞めたあと、実家の銭湯・おおば湯を立て直すべく動き始めた七苗。新しくサウナやカフェなどを作る計画をたて、銀行に融資の相談に行くが、計画したリニューアルでは集客が見込めないのではという理由で融資がおりなかった。

それを聞いて六月や八海も落ち込むなか、コウタロウは銭湯の休日に七苗を「行きたいところがあるんだけど」と誘い出した。記憶を失ったときに着ていたというスーツに身を包んだコウタロウに合わせて、七苗はお気に入りのワンピースで出掛けることに。

連れて来られたのは、七苗が日本で一番行きたいと思っていたレストランだった。

コウタロウは、七苗が作成した“やりたいことあげてみたリスト”にあった「特別なワンピースを着る」とレストランに行く夢をかなえてあげたのだ。そのレストランは、おそらく第2話でワーママである同僚をフォローするために行けなかった店だ。

七苗は見慣れないコウタロウのスーツ姿に「別人のようで」と一抹の不安を覚えたようだが、コウタロウは料理を食べてほほ笑む七苗に「俺はただ、その顔が見たかっただけ」と言う。コウタロウのさりげない優しさにキュンとする。


■七苗のお気に入りの場所でコウタロウと美しいキス

食事後、今度は七苗が行きたいところへとコウタロウを誘った。都心の街並みを眺められる緑も美しい、お気に入りの場所だ。

夕焼けに染まる中、「現実って厳しいな〜」とつぶやく七苗。「でも、こんなふうにきれいな景色見て、ほんのちょっと気持ちが動くこと探せればいいかなって」と続けた。

それは、記憶を失っているコウタロウへのメッセージのようでもあった。「過去は関係ない。今動くこと。ほんのちょっと楽しいって思える何か」というのだ。コウタロウは、毎朝8時30分に設定されていたアラームに、「どこで何をしていた」のかと不安だったが、ある事情からおおば湯に居候させてもらっている今は、その時間にコーヒーを淹れて、七苗らの1日が始まるのが楽しくなっていた。

「もうちゃんと見つけてるんだ」と安心する七苗。コウタロウは「今、気付いたよ。七苗が教えてくれた」と言い、七苗のほうに顔を近づけるとキスをし、おでこをコツンと合わせた。

夕暮れをバックにしたシルエットで浮かび上がるキスシーン。そしておでこを合わせてほほ笑み合う2人の表情が幸せを物語る。視聴者からは「シルエットキスが絵になりすぎて…」「キュンキュンした」「このカップルずっと見てられる」「キスシーンよりもその後のおでこコツンにやられた」「キュン通りこして苦しい」「きれいすぎて鳥肌たった」「キスのあと笑いあってるの最高に良い」など反響だった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部