ムバッペの後釜獲得へ

パリ・サンジェルマンはマンチェスター・ユナイテッドのストライカー、マーカス・ラッシュフォードを今夏獲得する方針を固めたと英『Mirror』紙によって報じられた。

PSGは2022年にラッシュフォードを獲得するために尽力し、週給40万ポンドという高額契約を用意していた。その後、ラッシュフォードはマンUに残ることを決断すると、昨季は公式戦56試合でキャリア最高の30ゴールと11アシストを記録、ヨーロッパリーグ(EL)とカラバオ杯で得点王に輝いた。その中で、PSGはレアル・マドリードに移籍することが濃厚とされているキリアン・ムバッペの後釜として、ラッシュフォード獲得に再挑戦する構えだ。

マンUはラッシュフォードを1億ポンド近くの価値の選手であると考えているようだが、今季のラッシュフォードは34試合で7ゴールと昨季の姿とは程遠い状態となっている。加えて、ラッシュフォードは昨年10月にマンチェスターのナイトクラブで誕生日を祝った後、マンUの監督エリック・テン・ハーグから叱責を受け、今年1月に行われたFAカップのニューポート戦では、遠征中に12時間に及ぶ飲酒をし、病欠を申し出てトレーニングを欠席するなど、ピッチ外での行動も問題視されている。

このような問題点も踏まえて、PSGは獲得にかかる費用は7500万ポンドほどで済むだろうと踏んでいるようだ。

また、ラッシュフォードは『Players' Tribune』誌のインタビューでマンUへのコミットメントを強調したが、PSGは特に困難な数カ月を過ごしているラッシュフォードを、再出発というニンジンでパリに誘うことができると確信しているという。

PSGはラッシュフォードの他にナポリ所属のナイジェリア代表ビクター・オシムヘンやバイエルン所属のドイツ代表セルジュ・ニャブリといった名前を獲得候補に挙げている。いずれにしても、PSGに空くとされているムバッペのポジションという大きな穴を埋めるためには相応のビッグネームを連れてくることが必要になるのは間違いないだろう。