後半終了間際に同点ゴール

FAカップ準々決勝でリヴァプールを相手に延長戦の末、4-3の勝利を飾ったマンチェスター・ユナイテッド。

合計で7ゴールが生まれた点の取り合いとなったこの試合、後半終了間際にユナイテッドを救ったのはFWアントニーだ。2022-23シーズンよりユナイテッドでプレイするアントニーは今季、パフォーマンスの悪さが目立ち、序列が下がっていた。

定位置だった右ウイングもFWアレハンドロ・ガルナチョや若手選手にとられており、自身の真価を示すためにも結果が必要だった。そんな同選手はこの試合71分から出場。1点を追いかける中、87分にゴール前の混戦から振り向きざまに右足を振り抜き、ゴール。今季2ゴール目はチームの窮地を救うゴールとなった。自信のあるプレイで結果を残したアントニーに指揮官のエリック・テン・ハーグも満足しているようだ。

「彼にとってはとても重要なことだ。彼はとても苦労した。 まず第一に、彼は自分自身ではなかった、その責任は彼にある。そして自信を失い、今は反撃しなければならない。この2週間で、彼は戻ってきつつある。トレーニングを見ていると、アヤックスで一緒に仕事をしていたアントニーの姿が見えるし、ここでも最初の数週間はよく働けていた」

「彼は反撃しなければならないし、きっとそうするだろう、あのゴールを見てきたからね。しかし、ゴールだけではない。左のサイドバックのポジションに就くときは、とてもいい守備をしている。システムによっては、そちら側からプレイすることもある。誤解しないでほしいが彼はディフェンスの選手ではない。私たちが見てきたように、彼はゴールを決めることができる」(『beIN Sports』より)

今季はここまで公式戦30試合の出場で2ゴール1アシストのアントニー。アタッカーとしてはまだまだ数字が足りないが、この試合のゴールをきっかけに再び自信を取り戻す可能性もある。リヴァプール戦の勝利はチームにとっても大きいが、点を決めたアントニーにとっても大きな意味を持つ試合になっただろう。