ペドリと同じケースは避けなければならない

現在のバルセロナでは多くの若手が活躍しているが、気になるのが疲労の蓄積だ。

今年は夏にEURO2024、パリ五輪も控えていて、バルセロナで活躍する若手はこの両方に参戦する資格がある。中でも代表的な選手は16歳のFWラミン・ヤマルだろう。

ヤマルはすでにバルセロナで絶対的な主力となっていて、スペイン代表でも常連メンバーとなりつつある。さらに年齢的にはパリ五輪にも出場できる。

スペイン『Tbiruna』は今季ヤマルが何試合プレイすることになるのかと取り上げているが、比較されたのは3年前のバルセロナMFペドリだ。

当時同じく注目の10代プレイヤーとしてフル稼働していたペドリは、2020-21シーズンにバルセロナでの活躍に加え、EURO20221、東京五輪を合わせて73試合もこなした。現在では筋肉系の怪我が増えており、3年前のフル稼働が原因との見方もある。

今季のヤマルはすでにバルセロナで40試合をこなしている。リーグ戦はまだ8試合残っていて、チャンピオンズリーグは準々決勝の2試合がある。そこにEURO、パリ五輪も加われば70試合に達する可能性がある。

10代からのフル稼働は身体に与えるダメージが大きすぎるように思えるが、スペインサッカー界はヤマルの疲労をどうコントロールしていくのか。