スーパーゴールの連発

CLラウンド8・1stレグでレアル・マドリードと対戦したマンチェスター・シティ。3シーズン連続で対戦するこのカードは事実上の決勝戦という見方も多く、この試合は大きな注目を集めた。

試合は開始早々に動く。2分にFKを獲得したシティはベルナルド・シウバが技ありゴール。距離があったため、クロスを上げるかと思われたが、GKアンドリー・ルニンの逆をついたシウバがニアに直接ゴールを叩き込んだ。

一方のレアルはヴィニシウスやロドリゴを中心にゴールに迫る。すると、12分。エドゥアルド・カマヴィンガのシュートがルベン・ディアスに当たってしまいネットを揺らす。同点に追いついたレアルはさらに14分に裏に抜け出したロドリゴがGKとの一対一を冷静に決め、前半のうちに逆転に成功する。

前半のうちに逆転されたシティはボールを保持する時間は増えるも、引いてしっかりブロックを作るレアルのディフェンスラインをなかなか崩せない時間が続く。一方のレアルはヴィニシウスとロドリゴを中心に鋭いカウンターを見せ、ボールを握られながらも相手ゴールに迫る回数を増やす。

鋭いカウンターから多くのチャンスを作るレアルと、ボールは保持するも先制点以降、チャンスをほとんど作れないシティ。レアルが早い時間に逆転に成功し、1点リードで折り返す形に。

お互いメンバー交代なしで迎えた後半戦。53分にビルドアップのミスを拾ったベリンガムが2人をかわし、シュートを放つもこれは惜しくも枠の外に。疲労の色も見えるシティのミスを見逃さないレアルが後半もボール奪取からショートカウンターでゴールに迫る。55分にはロドリゴからヴィニシウスがシュートを狙う。しかしこれも惜しくも枠に入らない。

手数をかけないが、確実にシティの守備陣に恐怖を与えるレアル。フォーデンとシウバが個の力で同点ゴールを狙うが、ファイナルサードで崩すまでには至らず、ハーランドにほとんどチャンスが訪れない。

そんななか65分。右サイドでパスを繋ぐと最後は中央で受けたフォーデンが豪快に左足を振り抜き、これがゴールに突き刺さる。長らくチャンスがなかったシティがやっと追いつく。

リズムに乗るシティは70分にグリーリッシュのパスを受けたグヴァルディオルが右足を振り抜く。綺麗な弧を描いたシュートはGKルニンでも止められずシティが逆転に成功する。レアルはブラヒム・ディアスとルカ・モドリッチを投入し、攻勢を強める。すると78分にヴィニシウスのクロスをバルベルデがダイレクトでボレー。スーパーゴールが決まり、再びレアルが同点に持ち込む。

一進一退の攻防を繰り広げる中、試合は終盤に。レアルはヴィニシウスに代えてホセルを投入。一方のシティは負傷したフォーデンに代えてフリアン・アルバレスを入れる。両者最後までゴールに迫るも、試合は3-3のドロー決着に。多くのスーパーゴールが生まれた試合となった。

レアル・マドリード 3-3 マンチェスター・シティ

レアル・マドリード得点者
エドゥアルド・カマヴィンガ(12分)、ロドリゴ(14分)、フェデリコ・バルベルデ(79分)、

マンチェスター・シティ得点者
ベルナルド・シウバ(2分)、フィル・フォーデン(66分)、ヨシュコ・グヴァルディオル
(71分)