潰えたブンデス12連覇の夢

14日(現地時間)、レヴァークーゼンがブンデスリーガ第29節でブレーメンと対戦して5-0で勝利し、ブンデスリーガ初優勝を決めた。

このレヴァークーゼンの優勝によって2位バイエルン・ミュンヘンは11連覇中だったリーグタイトルを失い、来季はレヴァークーゼンに奪われたブンデスリーガ王者の地位を取り戻すために再びリーグ優勝を目指す勝負のシーズンとなる。

その来季に向けて最も重要なのは、トーマス・トゥヘル監督の後任選びだろう。今年2月に同監督の今季終了後の退任が発表されて以降、ユリアン・ナーゲルスマン現ドイツ代表監督やレヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督など様々な名前が新監督の候補として現地メディアで取り上げられてきたが、いまだにバイエルンはトゥヘル監督の後継者を決めかねている。

こうした中、スペイン紙『Marca』はバイエルンの幹部が今月上旬頃にジネディーヌ・ジダン氏の代理人と接触し、同氏にバイエルンの監督に就任する意思があるかどうかを尋ねたと伝えている。

ジダン氏をめぐっては、ドイツ紙『Sport Bild』も今年3月にバイエルンが新監督候補の一人としてリストアップしていると報じ、さらにジダン氏がバイエルンで指揮を執る際には同クラブのOBでフランス代表でジダン氏とともに戦ったことのあるフランク・リベリー氏もアシスタントコーチとして入閣する可能性があるとも同紙は伝えていた。

レアルでラ・リーガ優勝2回とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇を達成しているジダン氏は、現在フリーとなっている指導者の中では抜群の実績の持ち主であり、バイエルンが新指揮官の候補者の一人としても何ら不思議ではない。

果たしてバイエルンはジダン氏に覇権奪還のために指揮を託すのだろうか。