そう甘くはなかった

チャンピオンズリーグ・ラウンド8で、ドイツの昨季王者バイエルン・ミュンヘンと激突したアーセナル。2-2とドローに終わった1stレグでは先制したものの逆転され、終盤の同点ゴールで追いついた形となっていた。

ゴールが期待された2ndレグだったが、バイエルンのホームでゴールネットを揺らすことはできず、一瞬のスキを突かれてジョシュア・キミッヒに得点を許した。2戦合計2-3となり、アーセナルは8強で姿を消した。

7シーズンぶりの出場となったアーセナルだが、国内リーグの勢いを受けて準決勝、あるいは決勝への進出も期待されていた。しかし、そう甘くはないのだということを思い知らされる結果となった。試合後、会見に臨んだミケル・アルテタ監督は、チームが打ちひしがれていると語った。

「選手たちはドレッシングルームで骨抜きになっている。彼らを元気づける適切な言葉が見つからない。できればいいのだが。これを乗り越えていかなければならない」

「豊富な経験をもつチームと対戦したが、差は非常に小さかった。ボックス内での守備をミスしてしまい、失点してしまった」

「クラブは7年間チャンピオンズリーグに出場していなかったが、準決勝や決勝でプレイすることを人々は期待していた。我々は皆、心からそれを望んでいた。しかし他の多くのクラブを見ればわかるように、その段階に到達するには6〜7年かかる。私たちは非常に接近していたが、それが現実だ」

これで公式戦2連敗となったアーセナル。先週末のアストン・ヴィラ戦でも得点を挙げることができておらず、無得点で連敗を喫したのは今季初めてとなる。プレミアリーグでは僅差での優勝争いの真っ最中で、首位マンチェスター・シティを追うためにも週末のウルブズ戦を落とすことはできないが、チームは立ち直ることができるだろうか。