トーマスのプレイはリスクも高い

現在プレミアリーグ暫定首位に立つアーセナル。しかし、勝点差1の2位マンチェスター・シティが1試合試合消化の少ない状態ですぐ後ろに迫っており、アーセナルは残り3試合を全勝で終わることがノルマだ。今節のボーンマス戦も当然、確実に勝利を挙げなければならないゲームとなる。

幸いにも、アーセナルはこの最終盤でフルスカッドに近いメンバーを揃えることができており、シーズンの大半を棒に振ったMFトーマス・パルティも帰ってきた。トーマスは第29節延期分のチェルシー戦、第35節のトッテナム戦にも先発出場を果たし、トーマスを含めた先発メンバーはアーセナルの今季のベストではないかとの声もあがった。

しかし英『The Standard』は、トーマス起用のリスクについても触れている。トーマスは相手FWの背後の危険な位置で最終ラインからボールを引き出すが、一歩間違えればピンチに陥る可能性の高いプレイだ。前節はダビド・ラジャがボールをトーマスにつなごうとしたところをクリスティアン・ロメロに奪われ、失点を喫した。このプレイはラジャのミスであるが、トーマスがいたからこそ狙ったプレイでもあると同紙は指摘している。

一方で、契約延長を行うと噂のジョルジーニョはトーマスほどのリスクを犯さず、試合をコントロールできる選手だ。だからこそ、ミケル・アルテタはタイトル獲得の可能性に向けてジョルジーニョを時には起用するかもしれない。今節のボーンマスのように格下の相手と戦う場合、またはハイプレスを狙ってこない相手の場合はジョルジーニョのほうが有効であることも考えられる。

アルテタは果たしてどんな判断を下すか。残り3試合で監督のリスクマネジメントも試されることになる。